読み物 - キーワード 「農作業」

P. 4 / 9

2007 年 2 月 1 日 (木)

岩座神の予定表 2007年版

岩座神の年間行事予定表、2007年版です。

済んだ分については「絵日記」を掲載する予定です。

日付 種別 行事 絵日記
2007-01-21 (日) 蕎麦打ち大会(2006年度) 2007-01-21
2007-02-11 (日) 建国記念の日 獣害防止柵点検・山林呼称板設置 2007-02-11
2007-03-11 (日) 宮普請(東山枝打) 2007-03-11
2007-04-15 (日) 対面式 2007-04-15
2007-05-13 (日) 田植え祭 2007-05-13
2007-06-10 (日) 草刈り・肥料散布 2007-06-10
2007-07-01 (日) 川刈り 2007-07-01
2007-07-08 (日) 川刈り(予備日) 07-01に完了
2007-07-22 (日) 草引き・案山子祭 2007-07-22
2007-08-19 (日) 蕎麦種蒔き 2007-08-19
2007-09-02 (日) 宮普請(獣害防止柵点検) 2007-09-02
2007-09-24 (月) 振替休日 稲刈り・棚田の集い 2007-09-24
2007-10-06 (土) 秋祭宵宮 2007-10-06
2007-10-07 (日) 秋祭 絵日記なし
2007-10-08 (月) 体育の日 -- 脱穀・収穫祭 雨のため延期
2007-10-14 (日) 脱穀・収穫祭 2007-10-14
2007-10-14 (日) -- オーナー米引き渡し 玉突き順延
2007-10-21 (日 オーナー米引き渡し 2007-10-21
2007-10-21 (日) 蕎麦刈取り 2007-10-21
2007-10-27 (土) -- 蕎麦脱穀 雨のため中止
2007-10-28 (日) 蕎麦脱穀 2007-10-28
2007-10-29 (月) 蕎麦脱穀 絵日記なし
2007-10-30 (火) 蕎麦脱穀 2007-10-30
2007-11-04 (日) -- 蕎麦脱穀(予備日) 10-30に完了
2007-11-18 (日) 蕎麦選別・出荷 2007-11-18
2007-12-16 (日) 餅つき大会・藁細工教室 2007-12-16
2008-01-20 (日) 蕎麦打ち大会(2007年度) 2008-01-20

★印は棚田オーナー行事、○印は住民の出役作業、◎印はその他の行事です。

○印は岩座神住民の義務としての労働という色合が濃いもので、棚田オーナーやクラインガルテン住民に参加が要求されているものではありません。ただし、手伝ってもらうのは何時でも歓迎しています。

なお、天候などに左右されて予定が変更されるかもしれません。

読む

 

2007 年 5 月 13 日 (日)

岩座神の絵日記 2007年5月13日

棚田オーナー田植祭

絵日記 2007-05-13 棚田オーナー田植え祭

スタッフは朝8時から準備に着手。

写真は、小学生が作ってくれた「棚田新聞」を掲示しているところ。

去年の秋に、松井小学校の6年生が棚田のことを勉強するために岩座神にやってきた。四、五人のグループに分れて、それぞれ別のテーマで、津川先生・工藤先生・安田さんの指導を受けながら、棚田の実地調査を行った。その結果をグループごとに一枚の壁新聞にまとめたのだ。

これがなかなか面白く、つい読み耽ってしまう。

絵日記 2007-05-13 棚田オーナー田植え祭

10時から田植祭が始まる。

最初に公会堂の前で、簡単な挨拶と段取りの説明があり、それぞれの区画に分かれて田植えを始める。

スタッフは原則として田圃に入らず、畔から見守ることになっている。

写真は、大阪から来ている若い夫婦四組のグループ。まず旦那たちが田圃に入っている。

かみテレビのスタッフがビデオ・カメラを構えながらインタビューをしている。

絵日記 2007-05-13 棚田オーナー田植え祭

既に11時、だいたい半分ぐらい植えおわっている。

写真はB区画。この区画は、担当スタッフの指導が懇切丁寧を極めているため、非常に綺麗に植っていた。ただし、その分だけ、ちょっと作業が遅れ気味だったけれど。

左の奧の方に見える人だかりはA区画だ。

絵日記 2007-05-13 棚田オーナー田植え祭

お昼御飯は、いつものように、岩座神の婦人会が作る混ぜ御飯(五目飯)と、鶏肉とキャベツのバーベキューだ。

写真は、公会堂で、炊き上った混ぜ御飯をパック詰めしているところ。オーナーの人たちにも手伝ってもらっている。

絵日記 2007-05-13 棚田オーナー田植え祭

12時前には、すべての田圃で田植が終る。

みんなが公会堂に戻ってくるのを待ってから、五霊神社の参道で昼食を摂る。

田植えに参加した「オードブル」の仲間の方が書かれたブログを見付けました。

平成19年5月13日 日本棚田100選の岩座神の棚田で田植え

なんか、この絵日記よりも楽しそうだな。

読む

 

2007 年 7 月 22 日 (日)

岩座神の絵日記 2007年7月22日

草引き・マンネングサ挿し芽・アマゴつかみ・案山子作り

絵日記 2007-07-22 案山子祭

午前8時に公会堂にスタッフが集合する。今日の段取りを打ち合わせる。

田圃の草引き、マンネングサの挿し芽、アマゴつかみ、案山子作りと内容が盛り沢山なので、スタッフはなかなか忙しい。

写真には写っていないが、台所では、婦人会が昼食のカレー・ライスの準備を始めている。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

9時10分。マンネングサの挿し芽のための準備作業をしている。

竹で骨を組んで、その上に寒冷紗を掛ける。この下に、挿し芽したマンネングサのポットを並べて培養するのだ。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

9時43分。こちらはアマゴつかみの臨時生簀。

いつもの年は、川を堰き止めて生簀を作っている。今年は前日までの雨で川の水量が多かったので、こういう形で行なうことにした。

四隅に柱を寝かせて置き、ブルー・シートをかけて作ったものだ。最初はそれだけのものだったのだが、早めに来たオーナーの人たちが川から石や木を拾ってきて、飾り付けをしてくれた。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

棚田オーナーの行事は10時から開始。

公会堂の前に集まって挨拶をし、予定を確認した後、各区画の田圃に行って、草引きをする。

写真は、草引きのレクチャーをしているところ。「これが稲に似ているけれど、稗(ヒエ)です」みたいな事を言っている。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

草引きと同時進行する形で、マンネングサの挿し芽の作業が行なわれる。

ポリポットに真砂土(まさつち)を入れて、マンネングサを挿し芽する。

これは、棚田オーナーの仕事ではなくて、神戸からやって来る学生ボランティアと村の主として老人会との共同作業だ。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

棚田オーナーが連れてきた子供たち。

お目当てはアマゴつかみだが、虫取りも楽しいようだ。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

この日はあまり良い天気ではなく、細かい雨がしびしびと降り続いていた。

少しはっきりと雨足が強くなってきたので、みんなでテントを組んで、マンネングサの作業場所に立て掛けたところだ。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

11時半ごろから、アマゴつかみを開始。

年齢によるハンデキャップをつけて、最初は三歳以下の子供たち(と介添え役の大人)だけが生簀に入れる、ということにした。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

お昼前、カレー・ライスの給食所が公会堂の裏手にオープンした。

棚田オーナーも、ボランティアも、村の老人も、スタッフも、みんな、お昼はカレー・ライスとアマゴの塩焼きである。

ここもブルー・シートで臨時の雨よけを作っている。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

一方、お宮さんの参道では、アマゴの塩焼きをやっている。

いつもの年だと、アマゴを納れてくれる業者のおいちゃんが焼き方を手伝ってくれる。いや、手伝うと言うより、あれこれと指図もして、芯になってやってくれる。

ところが、今年は法事だかなんだかで、おいちゃんが来てくれなかった。

アマゴに竹串を刺したり、塩をふったり、焼いたり、全部、棚田オーナーに手伝って貰いながら、スタッフがやった。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

昼食の会場は、いつも、お宮さんの参道だ。

岩座神からは、アマゴの塩焼きとカレー・ライスの他に、飲物(缶ビールまたは缶ジュース)一缶を提供する。そして、各区画に一つずつ、バーベキュー用の炉(ドラム缶を割ったやつ)と炭火を準備する。

みんな、思い思いに、テーブルを組んだり、シートを拡げたりして、飲み食いとおしゃべりの時間を楽しむ。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

午後1時から、案山子作りが開始される。

え、もう立ててるの、まだ1時5分やで。

この組は、家で案山子を作って来たわけだ。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

こちらは、まだ、作り始めたところ。

竹籤(たけひご)で骨組みを作っている。

絵日記 2007-07-22 案山子祭

2時頃、ようやく出来上がった案山子を田圃へ立てに行く。

公会堂から距離がある田圃の場合は、写真のように、軽トラックの荷台に案山子ごと乗り込んで運んでもらう。

これは、多分、厳密に言うと道路交通法違反なのだと思うが、目くじらを立てる人はいないだろう。

2007-07-22 案山子のポートレート 2007

絵日記 2007-07-22 案山子祭

案山子を立て終ると、自由解散となる。

その後、スタッフは後片付けをして、慰労会で一息つくのは午後3時ごろになる。

これまで、この絵日記では、一ページの写真の数を3~4枚、多くても5~6枚に収めてきた。

今回、写真の取捨選択に頭が回らなかった。あれも載せたい、これも載せたい。3~4枚に収めようとすると、何か、去年の日記と同じような内容になってしまう。どうしよう。えい、くそ、と、半分やけになって、なるべく沢山の写真を掲載した。どうや、15枚一挙掲載や。

これも(たまには)良いかも知れない。

読む

 

2007 年 8 月 19 日 (日)

岩座神の絵日記 2007年8月19日

蕎麦の種蒔き

絵日記 2007-08-19 蕎麦の種蒔き

午前8時から蕎麦の種蒔き作業。

蒔種機をつけたトラクターが二台、手押しの種蒔き機が四台。手分けして作業をする。

写真は手押しの種蒔き機。

日傘を差したりして道から眺めているのは、JAの機関誌の取材陣だ。「そばクッキー」と「そばポリン」を紹介するのに、種蒔きの作業も取材してくれている。

絵日記 2007-08-19 蕎麦の種蒔き

休憩。

左端は、棚田オーナーのHさんご夫妻。今年も手伝いに来て下さった。

三人目は、町営CATVのカメラマン。

四人目以降は岩座神のおっさんたち。紹介を割愛。

なお、班ごとに休憩を取るので、これが全員ではない。

絵日記 2007-08-19 蕎麦の種蒔き

昼食は各自の家で取る。午後も黙々と種蒔き作業。

こちらは、トラクターに蒔種機をつけての作業。ただし、殺虫剤の散布は手作業である。

絵日記 2007-08-19 蕎麦の種蒔き

夕方、いつものように公会堂で慰労。作業が終る頃から夕立が降ってきたので、屋根の下でバーベキューをする。

あまり酷い雨だと種が流れてしまうが、ちょうど良い具合の降り方だった。二三日中には種が芽を切るだろう。

読む

 

2007 年 9 月 24 日 (月) 振替休日

岩座神の絵日記 2007年9月24日

棚田オーナー稲刈り

絵日記 2007-09-24 棚田オーナー稲刈り

稲が少しまだ青いような気がするが、許容範囲だということで、年間行事予定どおり、棚田オーナーの稲刈りを行った。

參加する方もスタッフの方も、秋は何かと予定が詰まっている人が多いから、予定を変更することはなかなか難しい。

鋸鎌(のこぎりがま)を使って、手で刈る。

絵日記 2007-09-24 棚田オーナー稲刈り

刈った稲は、稲木(いなき)に掛けて、天日干しにする。

稲木に掛けた後でも稲の成熟が進むので、コンバインで刈ってその場で脱穀するのより、米が旨くなるそうだ。

棚田の集い

絵日記 2007-09-24 棚田の集い

一方、こちらは、棚田の集いで販売する焼きそばをスタッフが準備しているところ。

鉄板焼きの屋台は、今年も山野部(やまのべ)部落から借りてきた。

まぜご飯は公会堂で準備している。

この他にも、町の交流協会が臼と杵を持ち込んで、ワラビ餅の実演販売を行ってくれたり、隣村の棚釜(たなかま)のMさんが、ポン菓子と綿菓子の実演無料配付を行ってくれたりした。

絵日記 2007-09-24 棚田の集い

棚田の集いのコンサートで、トリを務めてくれる「アンジェラ」の皆さん。今回は、音響の設備もお世話して頂いた。

音響の設営が終り、リハーサルも済んで、公会堂で昼食をとろうとしているところ。

絵日記 2007-09-24 棚田の集い

稲刈りが終ったオーナーさんたちは、棚田の集いの会場(と言っても田圃です)に集って、昼食をとる。

このあたりから、ちょっと空模様があやしくなってきた。

絵日記 2007-09-24 棚田の集い

この仮設ステージは、総アルミ製の軽くて丈夫なやつで、なかなか使い勝手がよろしい。町の備品を借りてきたものだ。

雨が降ってきたので、急遽、ステージ上にテントを張った。このテントも借り物。

写真は、しゅう君、あおいちゃん、だいき君、おおたさんによる多可町音頭。

絵日記 2007-09-24 棚田の集い

棚田の集いは、最初は、岩座神の行事ではなく、町の企画課が主催する「棚田コンサート」だった。

音響設備を設営したり、棚田の歌のコンクールをして出演者を募ったり、その審査員として坂庭省吾さんを呼んできたり、棚田の歌のCDを作ったり、その運営と費用は、全面的に町が面倒を見てくれていた。

数年前、町からの予算が無くなったとき、棚田コンサートはこれで終りにしようという意見もあったのだが、小さな地味なものでも良いから自力で続けてみようということになった。

以前に比べて予算は格段に少ないけれども、棚田オーナーの人たちや、アマチュアのバンドの人たちや、いろんな人たちに支えられて、けっこう楽しいコンサートである。

絵日記 2007-09-24 棚田の集い

相合い傘。

絵日記 2007-09-24 棚田の集い

鄙には希な垢抜けした佳人たちとは思いませんか、御同輩。

一人、変な小父さんが雑じっているが、これは、アンジェラが呼んできてくれた、もう一つのアマチュアバンドの面々と、司会のお姉さん(進行表を持っている人)だ。

考えてみると、この司会のお姉さんが棚田の集いのスタッフで唯一のプロなんだな。「棚田コンサート」のころから、毎年、お世話になっています。

絵日記 2007-09-24 棚田の集い

大阪から来ているオーナーのいとうさんたちによる、韓国の農村の伝統舞踊。

数種類の太鼓と鉦(かね)や銅鑼(どら)を打ちながら踊る。

見ごたえ、聴きごたえがあります。

絵日記 2007-09-24 反省会

毎度のことながら、夕方から夜まで、スタッフの反省会。

読む

 

2007 年 10 月 10 日 (水)

岩座神の絵日記 2007年10月10日

アストラゼネカ

絵日記 2007-10-10 アストラゼネカ

今年もまた、医薬品会社のアストラゼネカの人たちが『高齢化する村を応援するプロジェクト』で岩座神にやってきてくれた。

この日、全社員約3000人がまるごと普段の仕事を休んで、全国50ヵ所の農村でボランティア活動をする。(留守居役の人も少しはいるらしい。)

去年は11月1日、約120人が来て、草刈りの仕事をしてくれた。

2006-11-01 岩座神の絵日記 2006年11月1日

今年は約60人だが、人数が減ったのは、活動地域が40から50に増えたためだろう。

写真は、準備体操をしているところ。ラジオ体操じゃなく、AZ体操(アストラゼネカ体操)だと思う。

絵日記 2007-10-10 アストラゼネカ

この場所が作業をしてもらう所(の一部)。

このような棚田と山との境の斜面をきれいにしてもらおう、という予定。

こういう斜面を「かっぺき」と呼んでいるのだが、「活壁」ということなのかな、よく知りません。

笹や竹が生い茂っているが、本当なら、楽に刈れる一年生の草だけが生えているべき所だ。

絵日記 2007-10-10 アストラゼネカ

作業中の写真。

主として男の人たちが笹や竹を切って、女の人たちがそれを運んで片付ける、という分担で作業を進めた。

鎌で手を怪我して、病院で手当てを受けた人もいた。なかなかきつい作業だったと思う。

上の写真と同じ所なので、「かっぺき」が本来のあるべき姿を取り戻しつつあるのがよく分ると思う。

絵日記 2007-10-10 アストラゼネカ

少し違う角度からだが、作業が終った後の、同じ場所の写真。ずいぶん綺麗になった。

おっと、「かっぺき」だとばかり思っていた所から、かなり背の高い石垣が出て来た。

この石垣から向こう側に、かつては、牛を放し飼いにするための草の斜面が広がっていたそうだ。

絵日記 2007-10-10 アストラゼネカ

作業後の交流会(昼食会)。鶏肉と牛肉のバーベキュー、ビール、日本酒、その他。費用はアストラゼネカの負担で、準備は岩座神の役員と婦人会がした。

残念ながら、平日のことなので、今回も僕は現場に居合わせることが出来なかった。しかし、話がはずんで、「花婿募集中です」と言って名刺をおいて帰った人がいたとか、岩座神の婦人会の誰かが「そのASTRAZENECAのTシャツ良えなあ。くれ」とおねだりした(誰や?)とか、とても楽しかったようだ。

アストラゼネカの従業員の人たちも、同じ職場ではあっても、普段はなかなか一緒に飲み食いして語り合う機会が無く、この日をとても楽しみにしているそうだ。

アストラゼネカ プレスリリース 「高齢化する村を応援するプロジェクト」

読む

 

2007 年 10 月 14 日 (日)

岩座神の絵日記 2007年10月14日

棚田オーナーの脱穀作業

絵日記 2007-10-14 棚田オーナー脱穀作業

棚田オーナーの脱穀作業と収穫祭は、今年は10月8日の体育の日に予定されていたのだが、雨で延期され、10月14日に実施することになった。

参加できなかったオーナーも何組かあったし、参加したオーナーも全体として人数が少なめだった。オーナーの人たちも、岩座神のスタッフも、秋は予定が立て込んでいるから、出来れば、予定通りの日にやりたいものだ。農作業が天候によって左右されるのは、当り前と言えば当り前なので、仕方が無いのだが。

写真は、天日干した稲を稲木から降して、コンバインで脱穀しているところ。

コンバインというのは、稲刈り機と脱穀機と藁切り機が一体化(combined)されているところから、そう呼ばれている。ここでは、稲刈り機の部分は停止させて、脱穀機と藁切り機だけを動かしている訳だ。

マンネン草の植え付け

絵日記 2007-10-14 マンネン草の植え付け

棚田オーナーの脱穀作業と並行して、マンネン草の植え付け作業が神戸大学生のボランティアと岩座神の年長者の手で行われる。

中央、えび茶のセーターを着ているのは、久しぶりに「里帰り」してくれた篠原君。

収穫祭

絵日記 2007-10-14 収穫祭

脱穀作業とマンネン草の植え付けの作業が終ると、収穫祭が始まる。

棚田の集いのコンサートのような派手な行事はない。岩座神の新米で作ったおにぎりと豚汁を食べて、のんびりと収穫を祝う。

「岩座神の新米」と言っても、棚田オーナーの田圃とは別の田圃で出来た米だ。棚田オーナーの田圃の米は、今日脱穀したばかりで、まだ玄米にもなっていない。おにぎりは、真白いプレーンなやつと、葉わさび漬(これも岩座神産)を混ぜ込んだ青いやつの二種類。旨いで。

絵日記 2007-10-14 収穫祭

今年は、去年とは違って、車を運転する人は飲まないでくださいという趣旨の張り紙を出した上で、アルコール類を提供した。酒を飲むのが悪いのではなくて、酒を飲んで運転するのが悪いのだ、ということだ。

天気は良いし、おなかも大きくなったし、気持ち良く昼寝する人もちらほらと見える。

今年の案山子コンテストの投票結果は以下の通り。

区画 かかし 賞品
一等賞 C-4 竹とんぼ 岩座神の米(白米) 20 kg
二等賞 D-3 えちぜんくらげ 15 kg
三等賞 C-3 おじさん 10 kg

2007-07-22 案山子のポートレート 2007

なお、今年から、脱穀した籾をその日に籾摺りして玄米を棚田オーナーに持って帰ってもらう、という去年までのやりかたを改めた。今日、脱穀した籾は、乾燥状態を確認した上で、岩座神のスタッフが籾摺りを行い、一週間後に玄米を棚田オーナーに引き渡す。

このように方式を改めるに至った理由については、去年の収穫祭の絵日記を参照して欲しい。岩座神の絵日記 2006年10月9日 (続き)

読む

 

2007 年 10 月 21 日 (日)

岩座神の絵日記 2007年10月21日

蕎麦刈り

絵日記 2007-10-22 蕎麦刈取り

蕎麦が実った。

今年はよく出来ている。茎も太くて長い。

絵日記 2007-10-22 蕎麦刈取り

蕎麦の実のクローズアップ。

菱形で、断面は三角形。昔あった牛乳のテトラパックの形にも似ている。

絵日記 2007-10-22 蕎麦刈取り

大規模な蕎麦の産地だと、汎用のコンバインを使って収穫するのだろう。

例えば、こんなやつ。ISEKI 汎用コンバイン HC350

岩座神ではそんな事は無理だ。

蕎麦を草刈り機で刈り倒す。

このまま、一週間ぐらい放置して、茎から水分が抜けるのを待ってから、スレッシャー(脱穀機)にかけて、実を収穫する。

読む

 

2007 年 10 月 28 日 (日)

岩座神の絵日記 2007年10月28日

蕎麦脱穀(一日目)

絵日記 2007-10-28 蕎麦脱穀 1日目

木曜日と金曜日に降った雨で蕎麦がよく濡れたため、昨日(土曜日)は、蕎麦の脱穀作業を中止した。

という次第で、本来なら二日目の今日が一日目になった。

写真は、朝の8時40分。

8時から作業を始めているのだが、何となく、のんびりした雰囲気がただよっている。実は、まだ、蕎麦がべとべとに濡れていて、本格的な作業が出来ないのだ。

ちなみに、この写真に見えているあたりの石垣が、おそらく、岩座神の棚田で一番見事な石垣だ。

岩座神 2007年10月28日 蕎麦脱穀 のんびりと蕎麦を手で集める

9時20分。前の写真と同じ田圃を上から写したところ。

全然、作業が捗っていない。

まだ、蕎麦が濡れていて、スレッシャー(脱穀機)に掛けることが出来ない。

「こんな事、やっとられへんのお」とか文句を言いながら、みんな、手で蕎麦を一本一本拾い集めている。

(岩座神に限らず)中高年は我慢強いのである。

スレッシャーで脱穀する事が出来始めたのは、10時半ぐらいだったかな。

そのころ、棚田オーナーさんも、3組、手伝いに来てくれた。

絵日記 2007-10-28 蕎麦脱穀 1日目

昼食をはさんで、作業再開。写真は、1時20分。

スレッシャーは2台あるのだ。

クラインガルテンのK先生と子供たちも手伝いに来てくれた。

絵日記 2007-10-28 蕎麦脱穀 1日目

3時50分。休憩中。もう既にかなり疲れている。

この後、10分ぐらいで、日が西の山に沈んだ。

あと一力(ひとちから)仕事をしたら、今日はもう終りだな。

絵日記 2007-10-28 蕎麦脱穀 1日目

5時ごろに作業を終った。全体の三分の一程度しか済んでいないのだが、やむを得ない。

いつものように、公会堂の裏手で、鶏肉のバーベキューとビールで慰労会。

写真は5時25分なのだが、既に暗くなっている。

読む

 

2007 年 10 月 30 日 (火)

岩座神の絵日記 2007年10月30日

蕎麦脱穀(三日目)

絵日記 2007-10-30 蕎麦脱穀 3日目

今日は、蕎麦の脱穀作業の三日目である。

つまり、一昨日(日曜日)が一日目で、昨日(月曜日)が二日目だ。

平日なのに誰が作業をするのか、と言うと、村で自営業を営んでいる者とか、何とか会社を休むことが出来る者とか、写真のような若い老人たちとかだ。

ええと、どこまでが「若い」老人かというと、農作業が出来る限りは若い老人です。

落穂拾いのように見えるかも知れないが、草の間に刈り倒されている蕎麦を手で掻き集めて、脱穀の準備をしているところだ。

絵日記 2007-10-30 蕎麦脱穀 3日目

今日はスレッシャー2台で作業をした。

昨日は、人数が少なくて、1台だけしか動かすことが出来なかったそうだ。

絵日記 2007-10-30 蕎麦脱穀 3日目

5時に作業を終った。全部、終った。やれやれ。

今日は公会堂の中で慰労会。ホットプレートで、肉や野菜を焼く。

読む

 

2007 年 11 月 18 日 (日)

岩座神の絵日記 2007年11月18日

蕎麦選別と出荷

絵日記 2007-11-18 蕎麦選別と出荷

約三週間にわたって送風だけで乾燥させてきた蕎麦の実を選別して出荷する。

スレッシャで脱穀して乾燥機に入れた蕎麦の実は、蕎麦の茎や雑草がいっぱい混じっている。

そういう大きなゴミを、最初に手作業で篩(ふるい)にかけて取り除く。そして、唐箕(とうみ)にかけて、細かいゴミや入りの悪い実を風で吹き飛ばす。最後に、選別機にかけて砂や小石を取り除き、計量して袋に詰める。

一番手前に見えるのが選別機。これは、かつて米の選別に使われていたものだ。今年は二つ使った。

絵日記 2007-11-18 蕎麦選別と出荷

これは唐箕の選別口から蕎麦の実が出てきているところ。

この唐箕も昔は米の選別に使われていたもので、手で羽根を回して風を起すものだ。今は、モーターで羽根を回すように改造してある。

写真には撮っていないが、暗い倉庫の中では、数人が篩を持って手作業で荒選別をしている。

埃(ほこり)が舞い立つので、マスクをしていないと、鼻の中が真っ黒けになる。

このあたりの説明は、去年とほとんど同じだ。

2006-11-18 岩座神の絵日記 2006年11月18日

もうちょっと工夫しないと、この絵日記もマンネリになって、書くのが面白くなくなるなあ。

水路点検

絵日記 2007-11-18 水路点検

午後、二手に分れて、「水路点検」と「農道点検」(だったかな)をする。

実を言うと、そんなもんは普段から各自でやっているので、改めてやる必要はない。今日やるのは、そういう点検をしました、という「証拠写真」を撮る作業だ。

こら、ピース・サインなんか出しちゃいかん。

絵日記 2007-11-18 水路点検

という事で、撮り直し。

はい、よろしい。

ここ最近、行政(町)が、何かというと、事業計画書を出せ、だの、結果報告書を提出しろ、だの、非常にうるさい。これも何かの報告書に添付する写真なのである。

兵庫県の財政難は本当にひどい状態らしい。だから、補助金が無駄使いされないようにしよう、という意図は理解できる。しかし、馬鹿馬鹿しい形式だけの手間を増やしても、実効性は担保できないんじゃありませんか。いや、面倒くささに負けて補助金申請が減るのを期待していますか?

読む

2008 年 1 月 31 日 (木)

2008年度 岩座神棚田オーナー募集

岩座神棚田保全推進協議会は、2008年度(2008年4月~2009年1月)の岩座神棚田オーナーを募集します。

募集要項

案山子祭 2007年 B-3
  • 募集数
    • 7区画。1区画は約100平方メートルです。
  • 応募資格
    • まじめに農業に取り組み、自然とふれあう勇気をお持ちで、地域になじめるかた。
    • 家族や団体でも結構です。
  • 会費
    • 1区画5万円です。
  • 申込み期間
    • 2008年3月中旬まで
  • 申込み方法
    • 下記の申込み窓口に、電話・FAX・メールでお申込み下さい。
    • 電話は、平日の午前8時30分から午後5時15分まで。FAX・メールの場合は、郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記して下さい。
    • 折り返し、詳しい内容と「申し込みアンケート」が郵送されますので、申し込みアンケートを期間内にご返送ください。
  • 申込み窓口
    • 岩座神棚田保全推進協議会事務局(クラインガルテン岩座神)
      • 電話 : XXXX-XX-XXXX
      • MAIL : mailaddress
      • 担当 : XX
    • 多可町役場産業振興課
      • 電話 : XXXX-XX-XXXX
      • FAX : XXXX-XX-XXXX
      • MAIL : mailaddress
      • 担当 : XX
  • 審査
    • 応募者多数の場合は、アンケートにより書類選考いたします。
    • 選考結果は、後日通知いたします。(3月下旬予定)

オーナーの特典

絵日記 2007-07-22 案山子祭
  • 一から十までプロの指導を受け、減農薬栽培の米づくりを体験できます。
  • 収穫した米を全部お持ち帰りいただけます。(100平方メートルの収穫収量は玄米で約30キロです。)
  • 清流の里、岩座神地区のコシヒカリは特においしいと評判です。
  • 田すき、田ごしらえ、水管理、病害虫対策(3回程度)、施肥、脱穀、乾燥、籾すりなどは地元農家で担当します。
  • 実りの時期には、かかしを立てることができます。
  • 多可町の宿泊施設を安く利用できます(青年の家、悠遊館、ハーモニーパークなど)。
  • 多可町の特産品がもらえます(1万円相当)。
  • 地元の新鮮な野菜を購入できます。
  • 田植え、稲刈り時のイベントに参加できます。
  • 多可町の祭などにもご参加ください。

オーナーの義務

絵日記 2007-09-24 棚田オーナー稲刈り
  • 米づくりが始まる4月末までに会費を支払っていただきます。
  • 田んぼに入って米をつくること。
  • 自然とまじめにつきあうこと(天災などで不作になっても文句を言わないこと)。
  • 岩座神の住人や他のオーナーと積極的にコミュニケーションを取ること。
  • 美しい景観を守るため、美化活動等に積極的に参加すること。
  • 田植え(手植え)、ヒエ引き、草刈り、刈り取り(手刈り)、稲木干しなどは自分でやること。

その他

絵日記 2007-12-16 餅搗き大会・藁細工教室
  • 田植え用の苗、肥料などは農家で準備します。
  • 農作業に必要な道具(鎌など)はお貸しします。機械類については農家の物を共同使用します。
  • 米づくりをするために入園できる権利であり、土地の貸し借りは存在しません。
  • 作業の日程は、基本的に日曜日です。
  • 日帰りの作業ですが、宿泊を希望される方は紹介します(町宿泊施設の利用券により、安く利用できます)。
  • 自分の区画に名札とかかしを立てていただきます。
  • 基本的には減農薬で栽培しますが、必要と認めた場合には、農家の判断で農薬を使用します。ご了承ください。
  • 稲刈りは、適期刈り取りが必要となりますので、刈り取り日に参加できないオーナー田は他のオーナーに刈り取っていただくことになります。
  • 米づくりを楽しむだけでなく、岩座神の美しい景観をみんなで一緒になって守っていくことに積極的にご協力いただきます。
  • 採れたお米の量ではなく、米づくりとイベント参加を楽しみ、農村との交流を深めていただくための事業です。お間違えのないようお願いします。

年間スケジュール

日付 行事
2008-03 棚田オーナーの選考・決定
2008-04-13 (日) 対面式・区画抽選
2008-05-18 (日) 田植え
2008-06-15 (日) 草刈り・肥料散布
2008-07-27 (日) 草引き・案山子作り・あまごつかみ
2008-09-28 (日) 稲刈り・棚田の集い(手作りコンサート)
2008-10-13 (月) 体育の日 脱穀・収穫祭
2008-10-19 (日) 収穫米引き渡し
2008-10 下旬 蕎麦収穫(自由参加)
2008-12-14 (日) 餅つき大会・藁細工教室
2009-01-18 (日) 蕎麦打ち大会(2008年度)

読む