岩座神の絵日記 2009年5月17日
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棚田オーナー田植え祭
午前10時前、岩座神の公会堂に棚田オーナーが続々と集まってくる。
あいにくの雨である。
棚田オーナー制度は今年で13年目だが、田植え祭の日に雨が降ったことは過去に一度しか無い。2004年の田植え祭が雨に見舞われたのだが、そのときは、朝から降っていた雨が10時頃にはほとんど止んだ。
しかし、この日は一日中、雨だった。
A区画。
最初は、スタッフが苗の植え方を教える。しかし、後はオーナーさんに任せて、手を出さない。
B区画。
一つの区画(田圃)はいくつかに分れていて(この区画は6つ)、それぞれのグループが割当ての個所を植えていく。
グループによって人数やスキルにばらつきがあるので、早く植え終わる所と遅くなる所が出て来る。
早く終ったグループには遅い所を手伝ってもらう。作業の開始と終了は区画単位で際をつけて、各グループがばらばらに行動することが無いようにしてもらっている。
C区画。
地元のケーブル・テレビ(たかテレビ)が取材に来ている。
D区画。
他の棚田地域では、たいていの場合、棚田が住宅とは少し離れた所にあるのだが、岩座神では、棚田と住宅が隣接し、混在している。棚田がある所に、住宅も建っていて、これが岩座神の棚田の重要な特徴の一つになっている。
十時過ぎから田植を始めて、正午にはすべての田圃で作業が済んだ。
残念ながら、全員そろってのお昼ご飯は中止。五目御飯の弁当を配布して流れ解散となった。バーベキューのために仕入れた鶏肉は、次回のイベント(肥料散布と草刈り)まで、冷凍して保存する。
とは言え、スタッフは、雨が降ろうが槍が降ろうが、いつものように慰労会をするのである。
この日は、隣の棚釜の村でも、何だっけ、「コスモス祭」とかをやっていたので、「こら、そっちの焼き蕎麦、持ってきてくれ」と出前を頼んだりした。