2006 年 1 月 25 日 (水)
岩座神の絵日記 2006年1月25日
千ヶ峰から
ギフトハウスタナカさんから、千ヶ峰で撮った写真を戴いた。
一枚目は、東側の尾根から望んだ千ヶ峰山頂。
二枚目は、千ヶ峰から南の谷を望んだところ。
白く見えているのが岩座神の村だ。その南に棚釜の村、さらに南に多田の村が続いている。棚釜にも多田にも、もう雪は残っていない。
もう一枚は、頂上付近の、これは何の木かな。雪が付いてミニ樹氷になっている。
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2006 年 1 月 25 日 (水)
ギフトハウスタナカさんから、千ヶ峰で撮った写真を戴いた。
一枚目は、東側の尾根から望んだ千ヶ峰山頂。
二枚目は、千ヶ峰から南の谷を望んだところ。
白く見えているのが岩座神の村だ。その南に棚釜の村、さらに南に多田の村が続いている。棚釜にも多田にも、もう雪は残っていない。
もう一枚は、頂上付近の、これは何の木かな。雪が付いてミニ樹氷になっている。
2006 年 2 月 4 日 (土)
今日は立春の日。
ここ数日、暖かい日が続いていたのだが、昨日(節分)の夕方から少し雪が降った。
岩座神では、立春の日に「神様の正月」を祝う。
と言っても、五霊神社の御当人(おとうにん)でなければ、特に何をする訳でもない。昔は、各家でも神様の正月を祝っていたが、そういう風習はどこの家でも廃れてしまった。
朝の八時から準備にかかる。
冬場の仕事は、何は置いても、火を焚くことから始めるのが岩座神流だ。
(人間の)正月と同じように松を立てたり、注連飾を付けたり、境内を掃除したり、神前に餅と酒を供えたりする。
準備が出来たのが十時頃。
放っておくと誰も参拝に来ない。まあ、神様の正月というものは、その程度の行事になってしまっている訳だ。
たかひろさんが携帯電話で招集をかけて、半分強制的に参拝者を集めた。
焚火と酒と肴で参拝者をもてなす。めざしと餅を焚火で焼いたのが好評だった。
小一時間ばかり、うだうだと語る。火を囲んで飮み食いするというのは良いもんだな。
昼頃には天気もよくなってきた。ときおり木に積った雪が風に舞って、ちょっと綺麗だった。
午後、「岩座神のカレンダー 平成十八年度版(2006年度版)」の編集会議があった。
岩座神棚田保全推進協議会は一昨年からカレンダーを作っている。これは、一月から始って十二月で終る普通のやつじゃなくて、四月から始って三月で終る年度カレンダーになっている。だから、今からでも間に合うのである。
この千ヶ峰の遠景は、そのカレンダーとは直接の関係はないが、編集長の依頼で町の方へ用事で出たときに撮ったもの。
2006 年 2 月 5 日 (日)
昨日の夜からまた雪が降った。
今日は鹿柵(獣害防止柵)の点検作業である。
午前八時に集合して、とりあえず火を焚く。冬場の仕事は、何は置いても、火を焚くことから始めるのが岩座神流だ。(同じ事を昨日も書いたっけ。)
半時間ぐらい、うだうだ言いながら、寝坊すけ(誰)が起きてくるのを待ったり、班分けをしたり、段取を確認したりする。
いつものように、四つの班に分れる。鹿柵(獣害防止柵)は、村をぐるりと囲んで張られているので、結構な全長になる。それを大きく東西に分け、さらにそれぞれを上(北)と下(南)に分けて、班ごとに点検する訳だ。
我々の班は、今年も、東の下(南)側が受持ちである。
以前、我々の班は、南の起点から北に向って登っていた。そのようにすると、北の起点から下りてきた班と必ずどこかで出会うことになって、都合が良いと考えたからだ。
しかし、今では、方向を逆にして、中間点から南へ下りて行くようにしている。山の中を歩くのに、上るよりも下る方が楽だからだ。
写真は、中間点を目指して、岩座神から三谷へ越す峠道を登っているところだ。いつもなら車(軽トラック)で行ける道なのだが、今日は歩いて行くしかなかった。
なお、この峠道にも、ガードレールに沿って柵が張られている。
東側の山の中である。
鹿柵と言っているが、猪柵でもある。要は、農作物に害を及す獣を村の中に入れないための金網の柵だ。数年前(2003年だったと思う)に、補助金を得て作った。高さ2mぐらいかな。平地だともっと高いかも知れない。金網の下部は30cmぐらい余らせて地面を匍わせ、ワイヤー・ロープとペッグで止めてある。猪が土を掘って柵の下から侵入しないようにという工夫である。
今日の作業は、倒木などで金網が押しつぶされたり破れたりしていないか、また、金網の下部が捲れ上がって猪や鹿が侵入できるようになっていないかを見てまわり、補修をするのが目的だ。
平らな場所で休憩をとる。山の中なので、歩くだけでも結構疲れる。
休憩というと、何はともあれ、火を焚く。それも冬場の仕事の習わしだ。
なお、写真のように、柵の所々に人間が出入りするためのゲートが設けられている。
補修作業としては、金網の下部が捲れ上がっているのをペッグで止め直すことが多い。
写真では金網の上部のたるみを直している。
南の終点まであと少しだ。
午前中で作業が片付いた。
公会堂に集合して、鶏肉と酒とで慰労する。