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2006 年 10 月 7 日 (土)

岩座神の絵日記 2006年10月7日

秋祭準備

絵日記 2006-10-07 秋祭準備

朝から総出で五霊神社の秋祭の準備にかかる。

三人の御当人(おとうにん)が、神社の掃除をして、飾付けや供え物の準備をする。残りの者が、曳山車(ひきやま)の飾付けをしたり、参道に提灯や灯篭を立てたり、投光器や豆電球を設置したり、幟(のぼり)旗を立てたり、福引の賞品を買い出しに出かけたりする。

写真は、お宮さんの正面に提灯を吊ろうとしているところ。

朝から雨模様で境内が濡れている。

絵日記 2006-10-07 秋祭準備

昼食は公会堂でみんなで弁当を食う。

写真は、公会堂に付属する倉に収められている曳山車(ひきやま)。一応、飾付けが完了した様子だ。

絵日記 2006-10-07 秋祭準備

境内と参道の掃除、そして注連縄張りは御当人の仕事になっている。

雨が上がってからにしよう、夜までに準備が済んだら良い、などと言って、休憩を長めに取って、うだうだと話し込んだりしていたのだが、天気予報に反して、なかなか雨が降り止まず、結局、濡れながら外回りの仕事をすることになり、時間も押してきてしまった。

写真は、参道の入口にある大杉に注連縄を張っているところ。

準備が終って家に帰ったら、すでに食事が始っていた。妹が子供たちを連れて帰ってきていたり、かみさんの妹が子を連れて遊びに来てくれていたりして、総勢で十一人いた。賑やかな食事は楽しいもんだな。とびきり仕合わせな気分だ。

宵宮

絵日記 2006-10-07 秋祭宵宮

夜の八時すぎにお宮さんに詣る。

宮総代と御当人と区長は礼服で正装して、拝殿に坐って、宮入りを待つ。

他の氏子たちは、公会堂からお宮さんまで、太鼓と鉦(かね)と笛に合わせて唄いながら、曳山車を曳いて登ってくる。ときどき、煎り子を肴にして、茶碗で冷や酒を飲んだりして、急がずに、時間をかけて、ゆっくりと登ってくる。

九時半ごろに宮入り。

ピンぼけの写真で申し訳ない。

十時頃に、餅撒き。

餅撒きの面白さは、写真やビデオでは伝えられない。カメラなんぞ構えて冷静に見ていないで、アドレナリンをどばーっと分泌して、「こっち、こっち、こっち。こっちに撒いてくれー」と叫いたり、目ん玉をひん剥いて這いつくばって、拝殿の床に転がる餅に飛び付いたりしている方が何十倍も楽しい。

今年は自分が餅を撒く方だったから、もっと面白く、気持ちが良かった。

うひょひょひょひょ、どっちに撒いてやろうかな。ん、そっちか。あ、ほれ。今度はこっちか。あ、ほれほれ。うん、呼んだか? 声が小さいな。もう一度呼んでみな。

お大尽の気分である。バラ撒き行政が無くならない訳だ。

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2006 年 10 月 9 日 (月) 体育の日

岩座神の絵日記 2006年10月9日

棚田オーナー収穫祭

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

朝から雲一つ無い晴天だった。空気が澄み切っていて、遠くまで鮮やかな景色がくっきりと見えて、非常に気持ちが良い。

朝八時から棚田オーナー収穫祭の準備にかかる。

朝九時半ごろからオーナーが集ってきて、十時に挨拶をして、それぞれの田圃に分かれて、作業を開始する。

これは、稲木(いなき)にかけて天日干しにしていた稲をコンバインで脱穀しているところだ。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

脱穀して籾(もみ)になった米は、二ヶ所に集約して、籾摺り(もみすり)機にかける。

この作業はあまり人手が多くても意味がないし、機械を使う仕事でもあるので、スタッフが主になって行う。

普通、コンバインで稲刈りと同時に脱穀をした場合は、籾の水分が多いので、一旦、乾燥機に入れて、一昼夜ぐらいかけて水分を飛ばす。そうしてから、籾摺りを行う。

手で刈って、稲木で干したオーナー田の稲は、脱穀後、乾燥機を通さずに籾摺りを行っている。籾の水分が少し多いのだが、まあ、大丈夫だろう、ということで、これまでずっとそうしてきた。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

棚田オーナーの収穫作業と並行して、神戸大学のボランティア学生と村の老人たちによって、マンネン草の植え付け作業が行われる。

7月23日にポリポットに插し芽して育てたものを、石垣の石と石の間に、へばり付かせるように植えていく。

2006-07-23 岩座神の絵日記 2006年7月23日

これは棚田オーナーの行事ではないのだが、毎年、同じ日にやっている。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

収穫祭の昼食は、毎年、豚汁とおにぎりだ。

おにぎりは、今年穫れた岩座神の米(こしひかり)を炊いて握ったもので、白いのと、山葵の葉の塩漬けを混ぜ込んだのと、二種類ある。

写真は、豚汁に味噌を溶いて、最後の味付けをしているところ。

作業が終ったところから、だんだんと人が集まってくる。みんなで収穫を祝って食べよう、ということで、仕事が終って全員がそろうのを待つことにしている。

しかし、毎度のことだが、どうしても籾摺りの作業が遅れがちになる。腹が減ったなー、まだかなー、と思う。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

十二時半ごろから昼食。

実は、まだ籾摺りの作業が完全には終っていなかった。籾の水分が多すぎて、籾摺り機の中で詰ってしまうトラブルが発生していた。かなり遅くなりそうだから、スタッフ以外は先に昼食を始めてもらおう、ということになった。

会場は、棚田の集いを行ったのと同じ田圃だ。

2006-09-24 岩座神の絵日記 2006年9月24日

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

食事の後、案山子コンテストの投票を行う。

棚田オーナーも、ボランティア学生も、村の老人たちも、スタッフも、一人一票を投じる。

ちょっと集計に手間取った。

今年度の案山子コンテストの結果、入賞した案山子は次の通りだ。

区画 かかし 賞品
一等賞 A-2 はばたん 岩座神の米(白米) 20 kg
二等賞 D-4 こうのとり 15 kg
三等賞 D-2 あんぱんマン 10 kg
努力賞 F(B-3) 稲ばうぁー 10 kg

2006-07-23 案山子のポートレート 2006

一時半ごろ、案山子コンテストの表彰式も終り、みんなで会場を片付けた。

そして、今年収穫したオーナー田の米(玄米46kg)をオーナーに引き渡して、流れ解散になったのが二時頃だった。

やれやれ、終った、と思ったら、終っていなかった。続きがあるのである。

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2006 年 10 月 9 日 (月) 体育の日

岩座神の絵日記 2006年10月9日 (続き)

棚田オーナー収穫祭(続き)

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(続き)

収穫祭が終って、棚田オーナーたちも三々五々帰って行った後の、午後二時半ごろの公会堂の裏手。

これは「反省会」ではない。スタッフの昼食だ。

籾摺り作業が手間取ったために、行事の進行を優先した結果、この時間になってしまった。

もうひとつ、この写真には缶ビールが写っていないことに注目して欲しい。

この収穫祭には、ビールや酒を出さなかった。先日の稲刈り・棚田の集いの時には、「運転する人には売りません」という貼紙をして、ビールや酒を販売したのだが、今回は、アルコール類を一切出さなかった。

スタッフの間では、酒を出すべきだという意見も多かった……酒を飲むことは悪くない、酒を飲んで車を運転することが悪い。酒を飲むことが出来る人には酒を出してあげたい。飲酒を強要する訳ではない、「運転する人は飲むな」と言っている。相手は大人だ、良識を信用しなければ失礼だろう……が、結局、収穫祭の昼食に飲物としてビールや酒を出すことを控えた。

だから、スタッフも昼食にビールを飲んではいけないのである。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(続き)

昼食も済んで、最後の後片付けをしていたところ、棚田オーナーが一組戻って来た。西御影の青年たちのグループだ。

帰る途中で、今日穫れた玄米をコイン精米機にかけたら、精米機の内部でくずれて団子状になり、詰ってしまって機械が動かなくなった、出て来た米も駄目になっていた、と言う。見せて貰うと、米はぼろぼろにくずれて粉状になっていた。

西御影のグループは、次の日曜日にある弓絃羽(ゆづるは)神社の祭礼に、収穫した米でおにぎりを作って振舞う段取りをしていた。あちゃー、これ、あかん、どうしよう、という事で、とりあえず戻ってきてくれた訳だ。

最初は、コイン精米機の問題かもしれない、とも考えた。しかし、スタッフの家にある精米機で搗いてみたり、水分計にかけてみたりした結果、玄米の水分が多すぎるという結論に達した。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(続き)

急いで全てのオーナーに連絡を試みたところ、一組だけ電話が繋がって、岩座神に引き返してくれた。

そうこうするうちに、もう一組、西御影のグループと同じように、帰り道でコイン精米所に寄って、同じような結果になった人たちが岩座神に戻って来てくれた。

結局、クライン・ガルテンのオーナーさんを含めて、三組分の玄米を回収して、正常な水分の玄米と取り替えることが出来た。

写真は、古い型の乾燥機を引っ張り出してきて、回収した玄米を、火は焚かずに送風だけで乾燥することが出来ないかどうか、試しているところだ。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(続き)

午後五時、一服して、やっとビールにもありついて、対応方針を確認しているところだ。

とりあえずの対応として、全てのオーナーに代替の玄米を送ることに決めた。そして、持ち帰ってもらった収穫分の玄米については、返して貰うことはせず、オーナーの側で処分して貰うことにした。

また、今後の事として、天日干しして脱穀した籾をそのまま籾摺りするという今までのやり方を再検討することにした。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(続き)

写真は、代替として発送する玄米を準備するために、計量しているところだ。

「こら。あたなりが悪い(本当に恰好が悪い)、こんなとこ写真に撮らんでもええ」とか言われた。

既にショックから立ち直っている。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(反省会)

午後七時から反省会(慰労会)。

急遽、Acoop(JAのスーパー)で鶏肉やらウィンナー・ソーセージやらを仕入れてきて、ホット・プレートで焼いて食いながら、あれこれと談義を重ねた。

収穫祭の運営については、今までのやり方を改める方が良いだろう、という話をした。稲木干しした稲をコンバインで脱穀する、そこまでは今までどおりで良いが、そのまま籾摺りするのではなく、念のために一旦は乾燥機に入れて、水分を調整してから籾摺りをしよう、という事だ。そうすると、収穫祭当日には玄米を持って帰ってもらえないが、今回のようなトラブルは無くなる。また、籾摺りの完了を待たなくても良いので、収穫祭の昼食の「おあづけ」もしなくて済む。

棚田オーナーの行事にアルコールを出すことの是非についても、明確な結論は出なかったように思うが、改めて話をした。

もう一つ、そういういろんな事も含めて、棚田オーナーを招いて「夜なべ談義」をしよう、という話をした。オーナー制度を始めてちょうど十年になるし、トラブルが生じたことを逆手にとって、コミュニケーションを深めるチャンスにしよう、という事だ。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(反省会)

午後九時、焼くものが無くなったので、後片付けをしたのだが、まだ何かテーブルを囲んで話をしている。

楽しそうだが、もう、この頃になると、何を話していたのか、覚えていない。

この後、家に帰って、ばたんきゅうで寝ていた。

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2006 年 10 月 22 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年10月22日

蕎麦刈取り

絵日記 2006-10-22 蕎麦刈取り

休耕田に植えられた蕎麦の実が熟して黒くなってきた。

今年は比較的良く出来ていると思う。

今日は朝から蕎麦の刈取り作業だ。

絵日記 2006-10-22 蕎麦刈取り

一応「刈取り」と言っているが、実態は「刈倒し」だ。草刈機で刈倒して、それでおしまい。束ねて干したりはしない。一週間後に脱穀するまで、地べたに寝かして、乾かしておく。

絵日記 2006-10-22 蕎麦刈取り

この田圃は雑草が多い。ハキダメギクというやつらしいのだが、これがなかなか鬱陶しい。

鹿が入って実を食べてしまった田圃が5枚か6枚あった。周囲にネットを張ったりして対策はしているのだが、毎年、いくらかは鹿にやられてしまう。

作業は昼までに片付いた。

一週間後の脱穀の方が作業としては大変だ。

絵日記 2006-10-22 蕎麦刈取り

写真が前後したが、蕎麦の実のクローズアップだ。菱形の固い殻に包まれている。

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2006 年 10 月 28 日 (土)

岩座神の絵日記 2006年10月28日

蕎麦脱穀

絵日記 2006-10-28 蕎麦脱穀

蕎麦の脱穀作業の予定日は明日の日曜日なのだが、毎年この作業は手間取るので、土曜日の今日も「出ることが出来る者は出てくれ」という事で、朝の9時から作業をしている。僕は午前中に用事があって午後から出たのだが、ほぼ全員が出て来ていた。

写真は、先週の日曜日に刈り倒してほったらかし、じゃない、露天干しにしておいた蕎麦をガンジキで掻き集めているところだ。

棚田オーナーのHさんが助っ人に来てくれている。

絵日記 2006-10-28 蕎麦脱穀

掻き集めた蕎麦はスレッシャ(脱穀機)にかけて実だけを取る。

雨で濡れていたりすると、茎や雑草がスレッシング・ブレードにからまったり、脱穀した実が排出径路に詰ったりして、機械が止ってしまうことがある。

今日は、天気も良く、このところ日和続きだったので蕎麦が良く乾いていて、大きなトラブルはなかった。

しかし、相当な量のほこりが立つので、マスクをする方が良い。

絵日記 2006-10-28 蕎麦脱穀

休憩中。

余程の理由がない限り、一時間に一度ぐらいは必ず休憩する。それも、15分以上、時には30分ぐらい、たっぷりと休む。

スレッシャは二台あるのだ。

絵日記 2006-10-28 蕎麦脱穀

収穫した蕎麦の実は、乾燥機に入れて、バーナーは焚かず、風だけを送って乾かす。

これらの年代物の乾燥機は、かつて脱穀した米の乾燥に使用されていた。岩座神で蕎麦の栽培を始めるまでは、長い間、農家の倉庫で眠っていたものだ。

今日一日の作業で、乾燥機3台がほぼ七分目まで埋った。

いや、残りはあと三分だけ、という訳ではない。乾燥機はまだ2台準備してあるのだ。

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2006 年 10 月 29 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年10月29日

蕎麦脱穀(二日目)

絵日記 2006-10-29 蕎麦脱穀(二日目)

昨日に続いて、朝の9時から、蕎麦の脱穀作業だ。

今日は、元から予定されていた作業日だったので、大勢の人が助っ人で参加してくれた。ガルテンのKさんとAちゃんSくん、棚田オーナーのIさん夫妻、Mさんたち、Tさん夫妻とお子さん。

子供たちも三人いて、にぎやかだった。

絵日記 2006-10-29 蕎麦脱穀(二日目)

天気も好く、午後になると、蕎麦も非常に良く乾いてきた。

軽く手でしごくだけでも蕎麦の実が落ちる。

スレッシャ(脱穀機)の投入口の下にブルー・シートを張って、実を田圃に落とさないように工夫した。

写真は、蕎麦を作っている田圃としては、岩座神で一番低い位置にある田圃だ。

後方、中央のピークが千ヶ峰。

絵日記 2006-10-29 蕎麦脱穀(二日目)

田圃から田圃へとスレッシャを移動しているところ。

急な細い坂道が多いので、慎重にゆっくりと移動する。五人もかかって大袈裟なようだが、これぐらい慎重にやってちょうど良い。

かつて一度、一人だけでスレッシャを移動していて、どんぶらこ、坂道から下の田圃に乗り手ごと一回転して落ちたことがある。危うく慘事になるところだったが、幸い、乗り手は軽い打撲で済んだ。そのスレッシャはお釈迦になってしまったけれど。

絵日記 2006-10-29 蕎麦脱穀(二日目)

午後4時半過ぎ、脱穀の作業がすべて完了した。

収穫した蕎麦の実は、4台の乾燥機にいっぱいになった。去年よりちょっと少ないか。これから二週間ぐらい、風だけを送って、実を乾燥させる。

写真は、公会堂の下の広場で、スレッシャの内部を掃除しているところだ。

絵日記 2006-10-29 蕎麦脱穀(二日目)

昨日は慰労会は無かったのだが、今日は、いつものように、公会堂の裏手で、鶏肉を焼いて、ビールや酒を飲んで、うだうだと語る。

投光器を付けた。まだ6時前だが、すでに日が暮れて、暗くなっている。

風も冷たくなってきているので、屋外での慰労会は、今年はこれが最後だな。

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2006 年 11 月 1 日 (水)

岩座神の絵日記 2006年11月1日

のぎくバス

絵日記 2006-11-01 のぎくバス

今日から岩座神に定期運行バスが上がってくることになった。

平成18年11月1日改正の「のぎくバス」時刻表によると、岩座神を始発または終着とする便は日に5本ある。

  • 07:00 岩座神発
    • 岩座神 > 松井小学校 > 松井診療所 > 中町赤十字病院
  • 11:14 岩座神着
    • 多可町役場 > ベルディホール > 中町赤十字病院 > 松井診療所 > 松井小学校 > 岩座神
  • 11:15 岩座神発
    • 岩座神 > 松井小学校 > 松井診療所 > 中町赤十字病院 > ベルディホール > 多可町役場
  • 16:44 岩座神着
    • 多可町役場 > ベルディホール > 中町赤十字病院 > 松井診療所 > 松井小学校 > 岩座神
  • 16:45 岩座神発
    • 岩座神 > 松井小学校 > 松井診療所 > 中町赤十字病院 > ベルディホール > 多可町役場

ただし、平日のみの運行で、土日祝日は走らない。

料金は、大人が100円/1乗車、子供が50円/1乗車。

「のぎくバス」は、旧中町で三年前に誕生したコミュニティ・バスで、利用者が皆無に近く、「幽霊バス」、「走る障害物」と陰口をたたかれているものだ。合併して多可町になっても事業を継続し、運行路線を見直した結果、今日からは、加美区にも八千代区にも入ってくるようになった訳だ。

少しでも利用客が増えるのかしらん? まあ、期待できないと思うな。

待望の公共交通機関が岩座神にまで入ってきた、というような感激は誰も持っていない。

バスの台数は以前と変らないので、事業を拡大したという事ではないが、金の無駄遣いであることは間違いないと思う。何故さっさと廃止しないのだろう。

アストラゼネカ

絵日記 2006-11-01 アストラゼネカ

大阪に本社を持つ医薬品会社「アストラゼネカ」の「高齢化する村を応援するプロジェクト」が岩座神にやって来て、草刈りの仕事をしてくれた。

インタビューを受けているのは、岩座神棚田保全推進協議会会長(青いつなぎ)と岩座神農会長(白い服)だ。「いや、もう、有難いことです」とか何とか答えているんだろう。

絵日記 2006-11-01 アストラゼネカ

この日、全国各地40個所の棚田で、合計約3000人が奉仕作業に従事したそうだ。岩座神には約120人が来てくれた。

会社概要によると、約3000人というのはアストラゼネカの従業員全員だ。会社を挙げてのプロジェクトなのだな。

どうも有難うございました。

これを縁に、プライベートでも、また遊びに来てください。

アストラゼネカ > プレスリリース:「高齢化する村を応援するプロジェクト」実施について

なお、平日のことなので、会社員である僕はその場に居合わせることが出来なかった。

写真はクライン・ガルテンの管理人さんに撮ってもらったものである。

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2006 年 11 月 18 日 (土)

岩座神の絵日記 2006年11月18日

蕎麦の選別・出荷

絵日記 2006-11-18 蕎麦の選別・出荷

約二週間にわたって送風だけで乾燥させてきた蕎麦の実を選別して出荷する作業を行った。

スレッシャで脱穀して乾燥機に入れた蕎麦の実は、蕎麦の茎や雑草がいっぱい混じっている。

そういう大きなゴミを、最初に手作業で篩(ふるい)にかけて取り除く。そして、唐箕(とうみ)にかけて、細かいゴミや入りの悪い実を風で吹き飛ばす。最後に、選別機にかけて砂や小石を取り除き、計量して袋に詰める。

写真では、一番手前に選別機が見える。これは、かつて米の選別に使われていたものだ。二重胴になっていて、中のドラムがモーターで回転する。

その奥に見える唐箕は、これも昔は米の選別に使われていたものだが、もっと古いもので、手で羽根を回して風を起すものだ。モーターで回すように改造してある。

一番奥、写真では見えないが、暗い倉庫の中では、数人が篩を持って手作業で荒選別をしている。

埃(ほこり)が舞い立つので、マスクをしていないと、鼻の中が真っ黒けになる。

絵日記 2006-11-18 蕎麦の選別・出荷

作業は明日の日曜日に予定されていたのだが、天気が悪くなりそうだったので、今日になった。

仕事の人もいたので、作業に出て来たのは11人だった。

上に書いたように、流れ作業なので、みんなが一斉に休まないと休憩を取ることが出来ない。唐箕を改造する前は、かなり頻繁に休憩をしていた。最初に唐箕の回し手が音を上げるのだ。しかし、モーターは疲れないので、なかなか休憩にならない。

おかげで、ずいぶんと疲れたけれど、仕事は捗って、午前中で選別袋詰めの作業が済んでしまった。

みんなでハーモニー・パークに行って、チキン・カツ定食の昼御飯を食べた。

絵日記 2006-11-18 蕎麦の選別・出荷

昼食後、袋詰めされた蕎麦を数人で製麺所にワゴン車で運んだ。

製麺された蕎麦は「道の駅」などで販売されることになる。

ただし、一部は出荷せずに取っておく。来年の正月にある蕎麦打大会に使ったり、婦人会が蕎麦クッキーなどに使ったりするのだ。

そして、老人会の婦人たちが、製麺所から蕎麦殻を貰って帰り、播州織の端布を使った蕎麦殻枕を作ったりもする。

夕方、製麺所から戻ってきたメンバーを迎えて、公会堂の台所で反省会をする。キムチ鍋。

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2006 年 11 月 25 日 (土)

岩座神の絵日記 2006年11月25日

津川ゼミ里帰り同窓会

絵日記 2006-11-25 津川ゼミ里帰り同窓会

神戸大学農学部の津川先生の研究室にいた学生さんたちが岩座神に帰ってきた。

女四人、男二人、全員同期だそうだ。二三年前に卒業したのかな。今は、大阪、京都、淡路、三重、遠くは東京に散らばって、それぞれに活躍している。

研究室にいた時に、津川先生と一緒によく岩座神に来ていた人たちが、わざわざ岩座神に里帰りして同窓会を開いてくれた訳だ。イラストの「岩座神マップ」を画いてくれたのも、この中のメンバーだ。これはもう、歓迎しなければいけないだろう、という事で、岩座神の若い(と言っても立派な中高年の)メンバーが七人寄って、酒食をふるまうことにした次第だ。(中に一人、いや、実は岩座神は初めてです、という人がいたけれど、そんなことは全然かまわない。)

岩座神イラストマップ(初版)

絵日記 2006-11-25 津川ゼミ里帰り同窓会

場所は岩座神の公会堂だ。

奥の方にはホーム炬燵が用意してある。(僕が、あ、ええなあ、と言ったら、「お前の臭い足を入れたらあかんぞ」とガルテンの管理人さんに言われた。うん、あんたもね。)

牛肉と、鶏肉(いつもより上等のやつ)と、野菜をホットプレートで焼いて食べながら、ビールや酎ハイを飲んで、近況報告を聞いたり、罪のない与太話で笑ったり、楽しい夜だった。

フラッシュを焚かずに撮ったので、ちょっとピンぼけ。

絵日記 2006-11-25 津川ゼミ里帰り同窓会

そうや、あいつ、今頃どないしとんのやろう、と言って、その場の勢いで、としおさんがS君に電話をかけた。

今も同じ携帯の番号を使っているかどうかすら分らなかったのだが、みごとに繋がって、みんなで懐かしい声を聞くことができた。S君こそ、一度、帰ってこなければいけない。

*

さらにピンぼけ。ごめん。

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2006 年 12 月 17 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年12月17日

餅搗き・注連縄作り

絵日記 2006-12-17 餅搗き・注連縄作り

今日は今年最後の棚田オーナー行事、餅搗き大会兼藁細工教室だ。

写真は午前9時45分。

公会堂の脇の狭いスペースにブルー・シートを敷いて、さらに段ボールを敷き詰めて、これが藁細工教室の会場になる。段ボールは、少しでも寒さを和らげようという意味。

手摺から五種類の見本が下げられている。講師の高田さんが、「毎年、どんなものを作ろうかと迷う人が多いので、今年は注連縄のサンプルを作ってきた」と言っていた。

絵日記 2006-12-17 餅搗き・注連縄作り

午前10時から、餅搗きと藁細工教室が並行して行われる。全員一度に餅搗きをすることが出来ないので、注連縄作りをしながら、順番が来て呼ばれたら餅搗きの方に行く、というシステムだ。

藁細工教室の講師は、老人会の中で藁細工が得意な高田さんと安田さんにやってもらっている。

絵日記 2006-12-17 餅搗き・注連縄作り

公会堂の裏手に臼と杵が3セット用意してあって、ここが餅搗きの会場だ。

写真の奥の方に釜と蒸籠(せいろう)が3セットあって、そこで餅米を蒸している。

実はもうひとつ、秘密兵器がある。電動の餅搗き機だ。蒸し上がった餅米を最初から臼と杵で搗くのでなく、半分ぐらいまでは電動の餅搗き機にやらせて、米粒がつぶれて十分に粘りが出てから、仕上げの搗きを臼と杵でやるのだ。

いわゆる小搗きの所から臼と杵だけで餅を搗いていくのは、かなりの体力と技量を要する。のんびりやっていると、米粒がつぶれる前に冷えてしまって、餅の体を為さないまま、どうにもならなくなったりする。子供たちに餅搗きの楽しみを味合わせたいという人も多くいるので、余裕を持って餅搗きが出来るように、機械を併用する方式にしている訳だ。

邪道だと言うなかれ。仕上げだけでも臼と杵で搗くと、機械だけで搗いた餅より格段に旨いのだ。

ただし、俺は全部自分で搗く、と言って、そうした猛者も何組かいて、それはそれで楽しそうだった。

絵日記 2006-12-17 餅搗き・注連縄作り

搗きあがった餅は、公会堂の中に持って入って、取り分けて、手のひらで丸めて小餅にする。餅はその場で食さずに、家に持って帰る。

こうして、全部で15組ぐらいだったかな、順次餅搗きをして、注連縄も出来て(出来なかった人もいたかも知れないが)、お昼頃に今年最後のオーナー行事が終了した。

なお、現在、岩座神では餅米を生産していない。餅搗きに使う米は買ってきたものだ。

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2006 年 12 月 29 日 (金)

岩座神の絵日記 2006年12月29日

雪の夕景

絵日記 2006-12-29 雪の夕景

今年の初雪は年末になってからだった。

昨夜半から降った雪が朝にはかなり積っていた。

夕方、道路の上には雪は残っていなかったが、路側帯から田んぼの中には15cmぐらいの雪が積っている。

写真は、午後5時過ぎ、うちの家から北側を眺めたところ。

千ヶ峰は雲に覆われて見えない。

絵日記 2006-12-29 雪の夕景

同じく、家から南側を眺めた景色。

正面、ほぼ視線の高さにある山は、烏帽子(えぼし)山という山だ。

2006年の後書き

どうにか、一年間にわたって、この「岩座神の絵日記」を書き続けることが出来た。

不定期なので、正確には「日記」とは言えないけれど、村の主要な行事は漏らさずに書いたつもりだ。

自分で言うのは可笑しいかも知れないが、岩座神という小さな農村共同体の一年間を記録した、他にあまり例のない、とても良いドキュメントになったと思っている。

みなさん、ご愛読ありがとうございました。

どうか良い新年をお迎え下さい。

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2007 年 1 月 1 日 (月) 元日

岩座神の絵日記 2007年1月1日

五霊神社

絵日記 2007-01-01 初詣 - 五霊神社

七時過ぎに五霊神社に参った。宮当番が火を焚いて待っていてくれた。

僕が最初の参拝者かと思ったが、かつやくんが随分早くに参拝を済ませて、郵便局の仕事に出て行ったそうだ。

八時前から、参拝者がやって来る。参拝を済ませて、火の周りで御神酒をいただく。

広峯神社

絵日記 2007-01-01 初詣 - 広峯神社

八時半頃、広峯神社に参る。

写真は広峯神社の登り口あたりから眺めた岩座神の景色だ。

絵日記 2007-01-01 初詣 - 広峯神社

広峯さんから日の出を拝む。

神光寺

絵日記 2007-01-01 初詣 - 神光寺

広峯さんから、続いて、神光寺に参拝に行く。

寺当番が火を焚いて待っていてくれる。

千ヶ峰で御来光を拝んだ人たちが下山してきた。たいした雪は積っておらず、天気も良くて、きれいな初日の出を見ることが出来たそうだ。

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