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2007 年 3 月 11 日 (日)

岩座神の絵日記 2007年3月11日

宮普請(枝打ち)

絵日記 2007-03-11 宮普請(枝打ち)

天候が良くなかったので、いつもより一時間遅く、午前九時に集合。先ずは火を焚いて、というのはいつもの事なので、今回は省略。

宮普請の日は、本来はお宮さんに関係した土木作業をするための日なのだが、毎度お宮さんの修繕をしている訳ではなくて、村の山林の仕事をする場合の方が多い。今日は枝打ちの作業だ。

植林した杉や桧の下枝を鉈(なた)や鋸(のこぎり)で剪り払う。今回は、地上から2メートルの高さまでの枝打ち。手を伸ばして届く所までの枝を剪ればオーケー。

もっと生育した所では、4メートルの高さまで枝を打つ場合があって、そのときは2メートルの梯子を使う。それ以上の高さの枝打ちは、素人には危險なので、岩座神ではしない。

絵日記 2007-03-11 宮普請(枝打ち)

昼は、各自、家に帰って食事。山の奥の方で作業する場合には、弁当を持っていって山の中で昼食をとることもあるが、最近では記憶にない。

午前中に仕事を中断したところまで再び登るのに一苦労する。

ずいぶん高いところまで登ってきて、傾斜もきつくなっている。45度ぐらいあるかな。

林の中が暗くて見えないぐらいに下枝が茂っている。

寒いので、あまり長い時間にわたって休憩を取る気になれない。そのせいか、仕事はとても捗ったような気がする。

絵日記 2007-03-11 宮普請(枝打ち)

この写真は、作業が完了に近付いたころに撮った。林の中が明るくて、上の写真とは別の場所のように見えるが、ほとんど同じ場所である。

枝打ちは肉体的にはきついのだが、仕事の成果がはっきりと目に見えるので、ある意味では楽しい仕事だ。

3時ぐらいに下山。

夕方5時から、公会堂で慰労会。「宮普請」なので、通常の山林作業では出ない御馳走が出る。

絵日記 2007-03-11 梅

休耕田に植えられている梅が咲いていた。

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2007 年 2 月 17 日 (土)

岩座神の絵日記 2007年2月17日

親睦旅行(井仁の棚田を訪問)

絵日記 2007-02-17 井仁の棚田を訪問

2月17日(土)と18日(日)は、二年に一度の岩座神の親睦旅行だった。

残念ながら、日頃の行いが良くなかった僕は、前日に体調を壊して(インフルエンザだったらしい)、参加できなかった。

今年は広島方面へ遊びに行ったのだが、一日目に、井仁地区の棚田を訪問した。

写真は、井仁地区の入り口に位置する「井仁トンネル」。乘って行ったバス(と言っても小さなバスなのだが)がこのトンネルを通ることが出来ないので歩いて入っていく。

いかにも、秘境に通じるトンネルという感じで、良いですな。

絵日記 2007-02-17 井仁の棚田を訪問

写真が井仁の棚田だ。

「畔が狭いなあ」というのと「石垣がきれいに手入れされているなあ」というのが、岩座神のメンバーの第一の感想だった。

絵日記 2007-02-17 井仁の棚田を訪問

この展望台は、高いところにあるのでなくて、低い位置にある。見上げるようにして、棚田の石垣の風景を楽しむためのものだ。

絵日記 2007-02-17 井仁の棚田を訪問

公会堂(だと思う)で、地区の人たちと懇談会。

休日をさいて相手をしてくださり、ありがとうございました。

さて、この旅行は真面目な「研修旅行」ではなくて「親睦旅行」であった。

安芸の宮島に行ったり、呉の大和博物館に行ったり、バスの中でゲーム(何)もしたり、旅館でどんちゃんもやったり、いろいろと楽しいこともあったようだが、僕は参加していないので、そのあたりの詳しいことは知らない(という事にしておく)。

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2007 年 2 月 11 日 (日) 建国記念の日

岩座神の絵日記 2007年2月11日

鹿柵(獣害防止柵)点検

絵日記 2007-02-11 鹿柵点検

午前八時に集合。先ずは火を焚いて、うだうだ言いながら、段取りをする。

今日は、いつもの鹿柵点検と山林呼称板の設置だ。

去年は雪が降って大変だったけれど、今年はひどい暖冬だ。

2006-02-05 岩座神の絵日記 2006年2月5日

絵日記 2007-02-11 鹿柵点検

東の山の中。

写真に撮ると夜中みたいに暗く見える。確かに、薄暗いことは薄暗いのだが、こんなに暗い訳でもない。

金網の下部が小動物(多分、狸かイタチみたいなもの)によってまくり上げられている箇所があったので、補修をしているところだ。

他に一ヶ所、倒木が柵にもたれかかっている所があったが、全般に、ひどく傷んでいる箇所は無かった。

山林呼称板設置

絵日記 2007-02-11 山林呼称板設置

鹿柵点検を終って、山林呼称板の設置をしているところだ。

「弁財天様」と見えるが、「べんてんさん」と呼んでいる。振り仮名が要るな。

午前中で仕事は終了。

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2007 年 2 月 1 日 (木)

2007年度 岩座神棚田オーナー募集

岩座神棚田保全推進協議会は、2007年度(2007年4月~2008年1月)の岩座神棚田オーナーを募集します。

募集要項

絵日記 2006-05-14 棚田オーナー田植祭
  • 募集数
    • 7区画。1区画は約100平方メートルです。
  • 応募資格
    • まじめに農業に取り組み、自然とふれあう勇気をお持ちで、地域になじめるかた。
    • 家族や団体でも結構です。
  • 会費
    • 1区画5万円です。
  • 申込み期間
    • 2007年3月20日(火)まで
  • 申込み方法
    • 下記の申込み窓口に、電話・FAX・メールでお申込み下さい。
    • 電話は、平日の午前8時30分から午後5時15分まで。FAX・メールの場合は、郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記して下さい。
    • 折り返し、詳しい内容と「申し込みアンケート」が郵送されますので、申し込みアンケートを期間内にご返送ください。
  • 申込み窓口
    • 岩座神棚田保全推進協議会事務局(クラインガルテン岩座神)
      • 電話 : XXXX-XX-XXXX
      • MAIL : mailaddress
      • 担当 : XX
    • 多可町役場産業振興課
      • 電話 : XXXX-XX-XXXX
      • FAX : XXXX-XX-XXXX
      • MAIL : mailaddress
      • 担当 : XX
  • 審査
    • 応募者多数の場合は、アンケートにより書類選考いたします。
    • 選考結果は、後日通知いたします。(3月下旬予定)

オーナーの特典

絵日記 2006-09-24 棚田オーナー稲刈り
  • 一から十までプロの指導を受け、減農薬栽培の米づくりを体験できます。
  • 収穫した米を全部お持ち帰りいただけます。(100平方メートルの収穫収量は玄米で約30キロです。)
  • 清流の里、岩座神地区のコシヒカリは特においしいと評判です。
  • 田すき、田ごしらえ、水管理、病害虫対策(3回程度)、施肥、脱穀、乾燥、籾すりなどは地元農家で担当します。
  • 実りの時期には、かかしを立てることができます。
  • 多可町の宿泊施設を安く利用できます(青年の家、悠遊館、ハーモニーパークなど)。
  • 多可町の特産品がもらえます(1万円相当)。
  • 地元の新鮮な野菜を購入できます。
  • 田植え、稲刈り時のイベントに参加できます。
  • 多可町の祭などにもご参加ください。

オーナーの義務

絵日記 2006-09-24 棚田の集い
  • 米づくりが始まる4月末までに会費を支払っていただきます。
  • 田んぼに入って米をつくること。
  • 自然とまじめにつきあうこと(天災などで不作になっても文句を言わないこと)。
  • 岩座神の住人や他のオーナーと積極的にコミュニケーションを取ること。
  • 美しい景観を守るため、美化活動等に積極的に参加すること。
  • 田植え(手植え)、ヒエ引き、草刈り、刈り取り(手刈り)、稲木干しなどは自分でやること。

その他

絵日記 2006-12-17 餅搗き・注連縄作り
  • 田植え用の苗、肥料などは農家で準備します。
  • 農作業に必要な道具(鎌など)はお貸しします。機械類については農家の物を共同使用します。
  • 米づくりをするために入園できる権利であり、土地の貸し借りは存在しません。
  • 作業の日程は、基本的に日曜日です。
  • 日帰りの作業ですが、宿泊を希望される方は紹介します(町宿泊施設の利用券により、安く利用できます)。
  • 自分の区画に名札とかかしを立てていただきます。
  • 基本的には減農薬で栽培しますが、必要と認めた場合には、農家の判断で農薬を使用します。ご了承ください。
  • 稲刈りは、適期刈り取りが必要となりますので、刈り取り日に参加できないオーナー田は他のオーナーに刈り取っていただくことになります。
  • 米づくりを楽しむだけでなく、岩座神の美しい景観をみんなで一緒になって守っていくことに積極的にご協力いただきます。
  • 採れたお米の量ではなく、米づくりとイベント参加を楽しみ、農村との交流を深めていただくための事業です。お間違えのないようお願いします。

年間スケジュール

日付 行事
2007-03 棚田オーナーの選考・決定
2007-04-15 (日) 対面式・区画抽選
2007-05-13 (日) 田植え
2007-06-10 (日) 草刈り・肥料散布
2007-07-22 (日) 草引き・案山子作り・あまごつかみ
2007-09-24 (月) 振替休日 稲刈り・棚田の集い(手作りコンサート)
2007-10-08 (月) 体育の日 脱穀・収穫祭
2007-10-14 (日) 収穫米引き渡し
2007-10 下旬 蕎麦収穫(自由参加)
2007-12-16 (日) 餅つき大会・藁細工教室
2008-01-20 (日) 蕎麦打ち大会(2007年度)

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2007 年 2 月 1 日 (木)

岩座神の予定表 2007年版

岩座神の年間行事予定表、2007年版です。

済んだ分については「絵日記」を掲載する予定です。

日付 種別 行事 絵日記
2007-01-21 (日) 蕎麦打ち大会(2006年度) 2007-01-21
2007-02-11 (日) 建国記念の日 獣害防止柵点検・山林呼称板設置 2007-02-11
2007-03-11 (日) 宮普請(東山枝打) 2007-03-11
2007-04-15 (日) 対面式 2007-04-15
2007-05-13 (日) 田植え祭 2007-05-13
2007-06-10 (日) 草刈り・肥料散布 2007-06-10
2007-07-01 (日) 川刈り 2007-07-01
2007-07-08 (日) 川刈り(予備日) 07-01に完了
2007-07-22 (日) 草引き・案山子祭 2007-07-22
2007-08-19 (日) 蕎麦種蒔き 2007-08-19
2007-09-02 (日) 宮普請(獣害防止柵点検) 2007-09-02
2007-09-24 (月) 振替休日 稲刈り・棚田の集い 2007-09-24
2007-10-06 (土) 秋祭宵宮 2007-10-06
2007-10-07 (日) 秋祭 絵日記なし
2007-10-08 (月) 体育の日 -- 脱穀・収穫祭 雨のため延期
2007-10-14 (日) 脱穀・収穫祭 2007-10-14
2007-10-14 (日) -- オーナー米引き渡し 玉突き順延
2007-10-21 (日 オーナー米引き渡し 2007-10-21
2007-10-21 (日) 蕎麦刈取り 2007-10-21
2007-10-27 (土) -- 蕎麦脱穀 雨のため中止
2007-10-28 (日) 蕎麦脱穀 2007-10-28
2007-10-29 (月) 蕎麦脱穀 絵日記なし
2007-10-30 (火) 蕎麦脱穀 2007-10-30
2007-11-04 (日) -- 蕎麦脱穀(予備日) 10-30に完了
2007-11-18 (日) 蕎麦選別・出荷 2007-11-18
2007-12-16 (日) 餅つき大会・藁細工教室 2007-12-16
2008-01-20 (日) 蕎麦打ち大会(2007年度) 2008-01-20

★印は棚田オーナー行事、○印は住民の出役作業、◎印はその他の行事です。

○印は岩座神住民の義務としての労働という色合が濃いもので、棚田オーナーやクラインガルテン住民に参加が要求されているものではありません。ただし、手伝ってもらうのは何時でも歓迎しています。

なお、天候などに左右されて予定が変更されるかもしれません。

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2007 年 1 月 21 日 (日)

岩座神の絵日記 2007年1月21日

ソバ打ち大会

絵日記 2007-01-21 蕎麦打ち大会

恒例のソバ打ち大会なのだが、さて、困った。

何が困ったかと言うと、ソバ打ち大会について書くべき事は、既に去年の絵日記(go to 2006年1月22日)に、ほとんど全て書いてしまっているのだ。同じ事を書くのは、何か芸が無いようで嫌なのだが、何か変ったことや新しいことがあるかと言うと、そういう事は特に無いのである。

今年も、スタッフは朝八時から準備に取りかかった。

写真は、公会堂の台所で、婦人会の面々が蕎麦の出し汁と具を用意している所だ。

絵日記 2007-01-21 蕎麦打ち大会

講師の蕎麦打ち名人のお二人は、今年も、大会が始るずいぶん前にやって来て、ウォーミング・アップかたがた、スタッフの昼食用の蕎麦を打ってくれた。

去年と違うのは、座敷用の脚の短いテーブルではなく、脚の長いテーブルを使うようにしたことだ。座卓だと体重を掛けることが出来なくて仕事がしづらいから、ということで変更した。

絵日記 2007-01-21 蕎麦打ち大会

写真は、大会が始まる午前十時の少し前、公会堂の裏手の様子だ。

台所は婦人会の領分だが、ここは男衆の持ち場だ。ここが臨時の釜場であり、食堂でもある。

プロパンガスで釜に湯を沸かして、そこで蕎麦を茹でる。茹で上がった蕎麦は、ざるに取って、冷水で揉み洗いをして、ぬめりを取る。そして、もう一度、湯で温めてから、椀に入れて、具を乗せ、汁をかけて、テントの下で食する。

公会堂の中は狭いので、このようにせざるを得ないのである。

絵日記 2007-01-21 蕎麦打ち大会

ソバ打ち大会の最初の一時間ぐらいは、講師による実演と講義だ。

押し合い圧し合いしながら、みんな、熱心に講師の手許を見ている。

写真は、麺包丁で蕎麦を切っているところ。雑念を払うために、鼻歌を歌って、一定のリズムで手を動かすのがコツなんだそうだ。

絵日記 2007-01-21 蕎麦打ち大会

講義が終ると、参加者による蕎麦打ちの実習の時間になる。

公会堂の中は、襖を取って二間続きにしても、全部で16畳の広さしかないので、蕎麦打ち台を三台置くのが精一杯だ。

全員が一度に蕎麦を打つことは出来ないので、順番を決めて、三組ずつ、蕎麦を打つ。台が空く時間を見計らって、次の組は水回し(蕎麦粉に水を混ぜて練ること)を開始する。

打ち終った組は、台を次の組に譲って、部屋の廊下側に置かれた座卓に移動して、蕎麦を切る。

講師のお二人は、あちこちからのヘルプ・コールに応えて、大忙しである。

絵日記 2007-01-21 蕎麦打ち大会

出来た組は、公会堂の裏手の釜場に蕎麦を持って来て、スタッフに蕎麦を茹でてもって食べる。

半分ぐらいを茹でずに持って帰る人もいる。

絵日記 2007-01-21 蕎麦打ち大会

午後一時過ぎ、やっとスタッフの昼食が始まる。

レディー・ファーストで、婦人会から。

朝、講師に打っておいて貰ったのをざる蕎麦にして食べている。

この蕎麦を一度食うと、店屋の蕎麦は余程でないと旨いと思えなくなる。それほど美味しい。

三時頃に後片付けが終わり、反省会も済んでスタッフが解散したのは、四時頃だった。

僕は、旨すぎる蕎麦を食い過ぎて、翌日の朝まで腹が苦しかった(馬鹿)。

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2007 年 1 月 14 日 (日)

岩座神の絵日記 2007年1月14日

初総会

絵日記 2007-01-14 とんど

五霊神社の参道近くで、持ち寄った注連飾を焚火にくべている。

去年はお当人(宮当番)だったので、注連飾を外しに広峯さんに登ったりしなければならなかったが、今年は初総会が始まる少し前にお宮さんに行った。

絵日記 2007-01-14 初総会

午前九時から、公会堂で初総会。

写真は配付された資料の表紙で、総会次第が書かれている。

資料は23ページあるが、大半は昨年度の会計報告書だ。

  1. 開会のあいさつ
  2. 議長・書記長選任
  3. 議事
    • 平成18年度事業報告
    • 平成18年度事業別会計報告
      • 一般会計報告
        • 農会会計報告
      • 棚田保全推進協議会(オーナー)会計報告
      • 棚田保全推進協議会(ソバ)会計報告
      • 集落中山間直接支払会計報告
      • 岩座神地域づくり会計報告
      • 山林会計報告
      • 土木会計報告
      • 五霊神社会計報告
      • 西光寺・神光寺会計報告
    • 平成19年度一般会計予讃(案)
    • 平成19年度年間作業出役計画(案)報告

午前中は、この議題に従って議事を進める。

絵日記 2007-01-14 初総会

昼食をはさんで、午後は、資料には書かれていない事をあれこれと談義する。

写真は、総会資料の裏表紙に僕が書き留めたメモだ。

  • 耕作反別割の協議費(自治会費)について、算定基準になる農地面積の台帳を実状に合うように整備し直したいと思うが、どうか(提案と審議)。
  • 合併して出来た多可町が「多可町民運動会」というものを主催する(かも知れない)が、それに対して、村として賛同するかどうか(協議)。
  • 町民税の納税方法が変更になります(連絡)。
  • 空き瓶や不燃物は、指定日の午前八時までに、ごみ集積所に出すことを徹底してくれ(連絡)。
  • 五霊神社の注連飾について、村として取り決めをするのが良いか、お当人の判断に任せるのが良いか(協議)。
  • 五霊神社の祭祀マニュアルを作ろう(提案と審議)。
  • 神光寺と五霊神社の修繕などについては、県登録有形文化財である棚田の景観保全の面から補助が出るので云々(報告)。
  • クラインガルテン付近と、地蔵さんの所までの道端について、害獣対策のフェンスを延伸したいと思うが、云々(提案と審議)。
  • 辺地対策の補助事業として申請しているいくつかの案件について、あれは通った、これは落ちた、優先順位は云々(報告)。
  • 棚田オーナー行事において、酒類を提供することの是非について(協議)。

他にもいくつかの議題があり、全部終ったのは午後四時ごろだった。

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2007 年 1 月 1 日 (月) 元日

岩座神の絵日記 2007年1月1日

五霊神社

絵日記 2007-01-01 初詣 - 五霊神社

七時過ぎに五霊神社に参った。宮当番が火を焚いて待っていてくれた。

僕が最初の参拝者かと思ったが、かつやくんが随分早くに参拝を済ませて、郵便局の仕事に出て行ったそうだ。

八時前から、参拝者がやって来る。参拝を済ませて、火の周りで御神酒をいただく。

広峯神社

絵日記 2007-01-01 初詣 - 広峯神社

八時半頃、広峯神社に参る。

写真は広峯神社の登り口あたりから眺めた岩座神の景色だ。

絵日記 2007-01-01 初詣 - 広峯神社

広峯さんから日の出を拝む。

神光寺

絵日記 2007-01-01 初詣 - 神光寺

広峯さんから、続いて、神光寺に参拝に行く。

寺当番が火を焚いて待っていてくれる。

千ヶ峰で御来光を拝んだ人たちが下山してきた。たいした雪は積っておらず、天気も良くて、きれいな初日の出を見ることが出来たそうだ。

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2006 年 12 月 29 日 (金)

岩座神の絵日記 2006年12月29日

雪の夕景

絵日記 2006-12-29 雪の夕景

今年の初雪は年末になってからだった。

昨夜半から降った雪が朝にはかなり積っていた。

夕方、道路の上には雪は残っていなかったが、路側帯から田んぼの中には15cmぐらいの雪が積っている。

写真は、午後5時過ぎ、うちの家から北側を眺めたところ。

千ヶ峰は雲に覆われて見えない。

絵日記 2006-12-29 雪の夕景

同じく、家から南側を眺めた景色。

正面、ほぼ視線の高さにある山は、烏帽子(えぼし)山という山だ。

2006年の後書き

どうにか、一年間にわたって、この「岩座神の絵日記」を書き続けることが出来た。

不定期なので、正確には「日記」とは言えないけれど、村の主要な行事は漏らさずに書いたつもりだ。

自分で言うのは可笑しいかも知れないが、岩座神という小さな農村共同体の一年間を記録した、他にあまり例のない、とても良いドキュメントになったと思っている。

みなさん、ご愛読ありがとうございました。

どうか良い新年をお迎え下さい。

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2006 年 12 月 17 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年12月17日

餅搗き・注連縄作り

絵日記 2006-12-17 餅搗き・注連縄作り

今日は今年最後の棚田オーナー行事、餅搗き大会兼藁細工教室だ。

写真は午前9時45分。

公会堂の脇の狭いスペースにブルー・シートを敷いて、さらに段ボールを敷き詰めて、これが藁細工教室の会場になる。段ボールは、少しでも寒さを和らげようという意味。

手摺から五種類の見本が下げられている。講師の高田さんが、「毎年、どんなものを作ろうかと迷う人が多いので、今年は注連縄のサンプルを作ってきた」と言っていた。

絵日記 2006-12-17 餅搗き・注連縄作り

午前10時から、餅搗きと藁細工教室が並行して行われる。全員一度に餅搗きをすることが出来ないので、注連縄作りをしながら、順番が来て呼ばれたら餅搗きの方に行く、というシステムだ。

藁細工教室の講師は、老人会の中で藁細工が得意な高田さんと安田さんにやってもらっている。

絵日記 2006-12-17 餅搗き・注連縄作り

公会堂の裏手に臼と杵が3セット用意してあって、ここが餅搗きの会場だ。

写真の奥の方に釜と蒸籠(せいろう)が3セットあって、そこで餅米を蒸している。

実はもうひとつ、秘密兵器がある。電動の餅搗き機だ。蒸し上がった餅米を最初から臼と杵で搗くのでなく、半分ぐらいまでは電動の餅搗き機にやらせて、米粒がつぶれて十分に粘りが出てから、仕上げの搗きを臼と杵でやるのだ。

いわゆる小搗きの所から臼と杵だけで餅を搗いていくのは、かなりの体力と技量を要する。のんびりやっていると、米粒がつぶれる前に冷えてしまって、餅の体を為さないまま、どうにもならなくなったりする。子供たちに餅搗きの楽しみを味合わせたいという人も多くいるので、余裕を持って餅搗きが出来るように、機械を併用する方式にしている訳だ。

邪道だと言うなかれ。仕上げだけでも臼と杵で搗くと、機械だけで搗いた餅より格段に旨いのだ。

ただし、俺は全部自分で搗く、と言って、そうした猛者も何組かいて、それはそれで楽しそうだった。

絵日記 2006-12-17 餅搗き・注連縄作り

搗きあがった餅は、公会堂の中に持って入って、取り分けて、手のひらで丸めて小餅にする。餅はその場で食さずに、家に持って帰る。

こうして、全部で15組ぐらいだったかな、順次餅搗きをして、注連縄も出来て(出来なかった人もいたかも知れないが)、お昼頃に今年最後のオーナー行事が終了した。

なお、現在、岩座神では餅米を生産していない。餅搗きに使う米は買ってきたものだ。

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2006 年 11 月 25 日 (土)

岩座神の絵日記 2006年11月25日

津川ゼミ里帰り同窓会

絵日記 2006-11-25 津川ゼミ里帰り同窓会

神戸大学農学部の津川先生の研究室にいた学生さんたちが岩座神に帰ってきた。

女四人、男二人、全員同期だそうだ。二三年前に卒業したのかな。今は、大阪、京都、淡路、三重、遠くは東京に散らばって、それぞれに活躍している。

研究室にいた時に、津川先生と一緒によく岩座神に来ていた人たちが、わざわざ岩座神に里帰りして同窓会を開いてくれた訳だ。イラストの「岩座神マップ」を画いてくれたのも、この中のメンバーだ。これはもう、歓迎しなければいけないだろう、という事で、岩座神の若い(と言っても立派な中高年の)メンバーが七人寄って、酒食をふるまうことにした次第だ。(中に一人、いや、実は岩座神は初めてです、という人がいたけれど、そんなことは全然かまわない。)

岩座神イラストマップ(初版)

絵日記 2006-11-25 津川ゼミ里帰り同窓会

場所は岩座神の公会堂だ。

奥の方にはホーム炬燵が用意してある。(僕が、あ、ええなあ、と言ったら、「お前の臭い足を入れたらあかんぞ」とガルテンの管理人さんに言われた。うん、あんたもね。)

牛肉と、鶏肉(いつもより上等のやつ)と、野菜をホットプレートで焼いて食べながら、ビールや酎ハイを飲んで、近況報告を聞いたり、罪のない与太話で笑ったり、楽しい夜だった。

フラッシュを焚かずに撮ったので、ちょっとピンぼけ。

絵日記 2006-11-25 津川ゼミ里帰り同窓会

そうや、あいつ、今頃どないしとんのやろう、と言って、その場の勢いで、としおさんがS君に電話をかけた。

今も同じ携帯の番号を使っているかどうかすら分らなかったのだが、みごとに繋がって、みんなで懐かしい声を聞くことができた。S君こそ、一度、帰ってこなければいけない。

*

さらにピンぼけ。ごめん。

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2006 年 11 月 18 日 (土)

岩座神の絵日記 2006年11月18日

蕎麦の選別・出荷

絵日記 2006-11-18 蕎麦の選別・出荷

約二週間にわたって送風だけで乾燥させてきた蕎麦の実を選別して出荷する作業を行った。

スレッシャで脱穀して乾燥機に入れた蕎麦の実は、蕎麦の茎や雑草がいっぱい混じっている。

そういう大きなゴミを、最初に手作業で篩(ふるい)にかけて取り除く。そして、唐箕(とうみ)にかけて、細かいゴミや入りの悪い実を風で吹き飛ばす。最後に、選別機にかけて砂や小石を取り除き、計量して袋に詰める。

写真では、一番手前に選別機が見える。これは、かつて米の選別に使われていたものだ。二重胴になっていて、中のドラムがモーターで回転する。

その奥に見える唐箕は、これも昔は米の選別に使われていたものだが、もっと古いもので、手で羽根を回して風を起すものだ。モーターで回すように改造してある。

一番奥、写真では見えないが、暗い倉庫の中では、数人が篩を持って手作業で荒選別をしている。

埃(ほこり)が舞い立つので、マスクをしていないと、鼻の中が真っ黒けになる。

絵日記 2006-11-18 蕎麦の選別・出荷

作業は明日の日曜日に予定されていたのだが、天気が悪くなりそうだったので、今日になった。

仕事の人もいたので、作業に出て来たのは11人だった。

上に書いたように、流れ作業なので、みんなが一斉に休まないと休憩を取ることが出来ない。唐箕を改造する前は、かなり頻繁に休憩をしていた。最初に唐箕の回し手が音を上げるのだ。しかし、モーターは疲れないので、なかなか休憩にならない。

おかげで、ずいぶんと疲れたけれど、仕事は捗って、午前中で選別袋詰めの作業が済んでしまった。

みんなでハーモニー・パークに行って、チキン・カツ定食の昼御飯を食べた。

絵日記 2006-11-18 蕎麦の選別・出荷

昼食後、袋詰めされた蕎麦を数人で製麺所にワゴン車で運んだ。

製麺された蕎麦は「道の駅」などで販売されることになる。

ただし、一部は出荷せずに取っておく。来年の正月にある蕎麦打大会に使ったり、婦人会が蕎麦クッキーなどに使ったりするのだ。

そして、老人会の婦人たちが、製麺所から蕎麦殻を貰って帰り、播州織の端布を使った蕎麦殻枕を作ったりもする。

夕方、製麺所から戻ってきたメンバーを迎えて、公会堂の台所で反省会をする。キムチ鍋。

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