岩座神の絵日記 2007年3月11日
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読み物
宮普請(枝打ち)
天候が良くなかったので、いつもより一時間遅く、午前九時に集合。先ずは火を焚いて、というのはいつもの事なので、今回は省略。
宮普請の日は、本来はお宮さんに関係した土木作業をするための日なのだが、毎度お宮さんの修繕をしている訳ではなくて、村の山林の仕事をする場合の方が多い。今日は枝打ちの作業だ。
植林した杉や桧の下枝を鉈(なた)や鋸(のこぎり)で剪り払う。今回は、地上から2メートルの高さまでの枝打ち。手を伸ばして届く所までの枝を剪ればオーケー。
もっと生育した所では、4メートルの高さまで枝を打つ場合があって、そのときは2メートルの梯子を使う。それ以上の高さの枝打ちは、素人には危險なので、岩座神ではしない。
昼は、各自、家に帰って食事。山の奥の方で作業する場合には、弁当を持っていって山の中で昼食をとることもあるが、最近では記憶にない。
午前中に仕事を中断したところまで再び登るのに一苦労する。
ずいぶん高いところまで登ってきて、傾斜もきつくなっている。45度ぐらいあるかな。
林の中が暗くて見えないぐらいに下枝が茂っている。
寒いので、あまり長い時間にわたって休憩を取る気になれない。そのせいか、仕事はとても捗ったような気がする。
この写真は、作業が完了に近付いたころに撮った。林の中が明るくて、上の写真とは別の場所のように見えるが、ほとんど同じ場所である。
枝打ちは肉体的にはきついのだが、仕事の成果がはっきりと目に見えるので、ある意味では楽しい仕事だ。
3時ぐらいに下山。
夕方5時から、公会堂で慰労会。「宮普請」なので、通常の山林作業では出ない御馳走が出る。
梅
休耕田に植えられている梅が咲いていた。