読み物 - キーワード 「農作業」

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2006 年 8 月 25 日 (金)

岩座神の絵日記 2006年8月25日

蕎麦の発芽

絵日記 2006-08-25 蕎麦の発芽

前の日曜日に蒔いた蕎麦が奇麗に発芽している。

この田圃は、一見、人力で種蒔きをしたように見えるが、トラクターで種を蒔いたものだ。三本の筋が等間隔で並行しているのがその証拠だ。コース取りには苦心したと思う。

手前や右手奥に見えているのは、鹿除けのためのネットだ。

絵日記 2006-08-25 蕎麦の発芽

こちらも、トラクターで種を蒔いた田圃だ。

上の写真と同じように、鹿除けのネットが張られているのが田圃の向う側に見える。

*

なお、この二枚の写真は、クライン・ガルテンの管理人さんからメールで送って貰ったものだ。

*

九月の中頃になると、奇麗な花が咲くだろう。鹿や台風にやられなければ、だけれど。

蕎麦の新芽(クローズアップ)

絵日記 2006-08-27 蕎麦の発芽(クローズアップ)

一枚目の田圃のクローズアップ。

ただし、撮影は、二日後の8月27日。

たった二日のことで、かなり生長したような感じだ。

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2006 年 9 月 10 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年9月10日

雨模様の日曜日

絵日記 2006-09-10 雨模様の日曜日

先週の日曜日は「宮普請」だった。

宮当番は五霊神社境内の清掃と薪(たきぎ)置き場の整備をした。その他の者は、害獣防止柵の点検補修および山林整備作業。

絵日記を付けるべしだったのだが、カメラを持っていくのを忘れて、写真を撮りそこねたのでお休みした。

*

一週間後の今日は雨模様の日曜日となった。

写真は、オーナー田のC区画。黄色く色づいて、稲穂も垂れている。

稲が倒れているのが気になるかもしれないが、これぐらいなら何も問題は無いと思う。

絵日記 2006-09-10 雨模様の日曜日

オーナー田のD区画。

うーむ。

頑張れ、あんぱんまん。

絵日記 2006-09-10 雨模様の日曜日

オーナー田のE区画。

倒伏(とうふく)もあまり見られず、順調に生育している。

オーナー田の稲刈りは9月24日(日)に予定されている。

蕎麦の蕾

絵日記 2006-09-10 蕎麦のつぼみ

一方、蕎麦も順調に生育している。

ほんの二週間前と比べると、ずいぶんと葉の数が増え、背丈が伸びている。

遠目にも、少し白いものが見える。蕎麦の蕾(つぼみ)だ。

絵日記 2006-09-10 蕎麦のつぼみ

蕎麦の蕾のクローズアップ。

結構、ふくらんでいるものもある。もう一週間もすると開花し始めるのではないかと思う。

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2006 年 9 月 16 日 (土)

岩座神の絵日記 2006年9月16日

「こけ」ひかり

絵日記 2006-09-16 「こけ」ひかり

ああー(ため息)。

よく、こしひかりでなく、「こけ」ひかりだ、と言うのだが、今年は本当によく倒れている。

一昨日(木曜日)から少しづつ稲刈りが始まっているのだが、みんな、難儀している。倒れている上に、先日来続いていた雨で湿っているので、刈りにくくて仕方がない。

僕も昨日(金曜日)、稲刈りをしたのだが、倒れた稲を手作業で起こさなければコンバインで刈ることが出来ず、たくさんの仕残しが出来てしまった。

絵日記 2006-09-16 「こけ」ひかり

今日は明け方に雨が降って、稲が濡れたために、昨日の残りをコンバインで刈ることを諦めた。無理をしても、機械を傷めるだけで、良い結果は出ない。台風が来る前に片付けたかったのだが、仕方がない。

午後、叔父が手助けに来てくれた。幸い、雨は降っていなかったので、倒れのひどい所だけでも、手で刈って稲木に掛けようか、ということになった。

半日、三人で稲を刈って、写真のような稲木干しを五連作った。くたくたである。

蕎麦の花

絵日記 2006-09-16 蕎麦の花

一方、蕎麦は順調で、花を咲かせている。

この写真は、午前中、今日は一日のんびり休むか、と考えていた時に撮ったものだ。

絵日記 2006-09-16 蕎麦の花

蕎麦の花のクローズ・アップ。

まだ蕾も多い。五分咲きぐらいかな。

近付いてきている台風にやられなければ、連休明けから秋分の日ぐらいが一番の見頃だと思う。

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2006 年 9 月 24 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年9月24日

棚田オーナー稲刈り

絵日記 2006-09-24 棚田オーナー稲刈り

朝の10時から、棚田オーナーの稲刈り。

のこぎり鎌を使って、手で刈る。

写真は、E区画。

この田圃は稲の倒れが比較的少ない。ローラーで均したように全面ぺったりと倒れている田圃もある。

絵日記 2006-09-24 棚田オーナー稲刈り

刈った稲は藁で束ねて、稲木(いなき)に架けて天日干しにする。

稲の束ね方とか、稲木の組み方とかは、岩座神の年長の人達が指導をする。

一応、オーナー一組の受け持ち区画は決っているのだが、自分たちだけ終れば良いというのでなく、同じ田圃の仲間と協力して作業をしてもらう。

多少早い遅いが生じたが、どの田圃も、お昼までには稲刈りが終った。

絵日記 2006-09-24 棚田オーナー稲刈り

棚田の集いの会場で昼食をとる。

ステージでは、棚田の集いの第二部で演奏を聞かせてくれるバンドがリハーサルをしている。

写真では見えないが、会場には、五目御飯、焼き蕎麦、飲物、わらび餅などを販売するテントも設営されている。

棚田の集い

絵日記 2006-09-24 棚田の集い

午後一時から、棚田の集いが始る。

三年前までは、町(旧加美町)が主催する「棚田コンサート」だった。一昨年、町が主催者を降りて、予算的にも苦しくなったのだが、さあ、それでも無くするのは寂しいよなあ、という事で、岩座神棚田保存会が少し形を変えて行事を引き継いでいる。一昨年と去年は「棚田素人名人会」だったが、今年は「棚田の集い」だ。

第一部は、棚田オーナーの有志による歌や演奏や寸劇など。

写真は、棚田オーナー10年生(という事は、最初の年からずっと参加している)エスさんのグループ。

絵日記 2006-09-24 棚田の集い

同じく古株の「オードブル」の面々。

♪鬼ぃーのパンツは虎の皮ぁー

♪つよいぞー、つよいぞー

♪五ねぇーん穿いても破れないー

♪つよいぞー、つよいぞー

あと二組、紅顔の少年たちの寸劇と、可憐な少女とその弟による漫談があって、とても良かったのだが、勿体ないのでここには載せない。

(じゃあ、この小父さんたちはどうなの、と言うと、まあ、その、もごもご……)

ちなみに、ステージの下でビデオ・カメラを担いでいるのは、地元のケーブル・テレビのスタッフ。

絵日記 2006-09-24 棚田の集い

第二部は、招待したバンドによるコンサート。

今年は、毎年お世話になっているマサバンドと、ブルー・グラスのグリーン・マウンテン・ボーイズと、そして、アンジェラの三組だ。

写真はアンジェラ。「棚田コンサート」の頃、よく商品をかっさらっていたロック・バンドだ。「棚田」をテーマにしたオリジナル曲を三曲聴かせてくれた。

なお、棚田の集いの音響設備の設営と操作は、マサバンドとその仲間の人にやってもらった。

スタッフの反省会

絵日記 2006-09-24 スタッフの反省会

夕方、すべての行事が終って、後片付けもすませると、いつものように、公会堂の裏手で、鶏肉を焼いてビールを飲んで、スタッフの反省会をする。

老人会の人達とか、外部の協力者とか、既に帰った人も大勢いるから、これだけの人数が全てではないが、コアとなるメンバーは大体こんな所だ。

今日はドラム缶の炉で焼くバーベキューではなく、昼食用に販売する焼き蕎麦を作った鉄板焼の屋台を使っている。山野部(やまのべ)部落から借りてきた屋台なのだが、これ良えなあ、うちも欲しいな、などと言っている。

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2006 年 10 月 9 日 (月) 体育の日

岩座神の絵日記 2006年10月9日

棚田オーナー収穫祭

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

朝から雲一つ無い晴天だった。空気が澄み切っていて、遠くまで鮮やかな景色がくっきりと見えて、非常に気持ちが良い。

朝八時から棚田オーナー収穫祭の準備にかかる。

朝九時半ごろからオーナーが集ってきて、十時に挨拶をして、それぞれの田圃に分かれて、作業を開始する。

これは、稲木(いなき)にかけて天日干しにしていた稲をコンバインで脱穀しているところだ。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

脱穀して籾(もみ)になった米は、二ヶ所に集約して、籾摺り(もみすり)機にかける。

この作業はあまり人手が多くても意味がないし、機械を使う仕事でもあるので、スタッフが主になって行う。

普通、コンバインで稲刈りと同時に脱穀をした場合は、籾の水分が多いので、一旦、乾燥機に入れて、一昼夜ぐらいかけて水分を飛ばす。そうしてから、籾摺りを行う。

手で刈って、稲木で干したオーナー田の稲は、脱穀後、乾燥機を通さずに籾摺りを行っている。籾の水分が少し多いのだが、まあ、大丈夫だろう、ということで、これまでずっとそうしてきた。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

棚田オーナーの収穫作業と並行して、神戸大学のボランティア学生と村の老人たちによって、マンネン草の植え付け作業が行われる。

7月23日にポリポットに插し芽して育てたものを、石垣の石と石の間に、へばり付かせるように植えていく。

2006-07-23 岩座神の絵日記 2006年7月23日

これは棚田オーナーの行事ではないのだが、毎年、同じ日にやっている。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

収穫祭の昼食は、毎年、豚汁とおにぎりだ。

おにぎりは、今年穫れた岩座神の米(こしひかり)を炊いて握ったもので、白いのと、山葵の葉の塩漬けを混ぜ込んだのと、二種類ある。

写真は、豚汁に味噌を溶いて、最後の味付けをしているところ。

作業が終ったところから、だんだんと人が集まってくる。みんなで収穫を祝って食べよう、ということで、仕事が終って全員がそろうのを待つことにしている。

しかし、毎度のことだが、どうしても籾摺りの作業が遅れがちになる。腹が減ったなー、まだかなー、と思う。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

十二時半ごろから昼食。

実は、まだ籾摺りの作業が完全には終っていなかった。籾の水分が多すぎて、籾摺り機の中で詰ってしまうトラブルが発生していた。かなり遅くなりそうだから、スタッフ以外は先に昼食を始めてもらおう、ということになった。

会場は、棚田の集いを行ったのと同じ田圃だ。

2006-09-24 岩座神の絵日記 2006年9月24日

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

食事の後、案山子コンテストの投票を行う。

棚田オーナーも、ボランティア学生も、村の老人たちも、スタッフも、一人一票を投じる。

ちょっと集計に手間取った。

今年度の案山子コンテストの結果、入賞した案山子は次の通りだ。

区画 かかし 賞品
一等賞 A-2 はばたん 岩座神の米(白米) 20 kg
二等賞 D-4 こうのとり 15 kg
三等賞 D-2 あんぱんマン 10 kg
努力賞 F(B-3) 稲ばうぁー 10 kg

2006-07-23 案山子のポートレート 2006

一時半ごろ、案山子コンテストの表彰式も終り、みんなで会場を片付けた。

そして、今年収穫したオーナー田の米(玄米46kg)をオーナーに引き渡して、流れ解散になったのが二時頃だった。

やれやれ、終った、と思ったら、終っていなかった。続きがあるのである。

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2006 年 10 月 9 日 (月) 体育の日

岩座神の絵日記 2006年10月9日 (続き)

棚田オーナー収穫祭(続き)

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(続き)

収穫祭が終って、棚田オーナーたちも三々五々帰って行った後の、午後二時半ごろの公会堂の裏手。

これは「反省会」ではない。スタッフの昼食だ。

籾摺り作業が手間取ったために、行事の進行を優先した結果、この時間になってしまった。

もうひとつ、この写真には缶ビールが写っていないことに注目して欲しい。

この収穫祭には、ビールや酒を出さなかった。先日の稲刈り・棚田の集いの時には、「運転する人には売りません」という貼紙をして、ビールや酒を販売したのだが、今回は、アルコール類を一切出さなかった。

スタッフの間では、酒を出すべきだという意見も多かった……酒を飲むことは悪くない、酒を飲んで車を運転することが悪い。酒を飲むことが出来る人には酒を出してあげたい。飲酒を強要する訳ではない、「運転する人は飲むな」と言っている。相手は大人だ、良識を信用しなければ失礼だろう……が、結局、収穫祭の昼食に飲物としてビールや酒を出すことを控えた。

だから、スタッフも昼食にビールを飲んではいけないのである。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(続き)

昼食も済んで、最後の後片付けをしていたところ、棚田オーナーが一組戻って来た。西御影の青年たちのグループだ。

帰る途中で、今日穫れた玄米をコイン精米機にかけたら、精米機の内部でくずれて団子状になり、詰ってしまって機械が動かなくなった、出て来た米も駄目になっていた、と言う。見せて貰うと、米はぼろぼろにくずれて粉状になっていた。

西御影のグループは、次の日曜日にある弓絃羽(ゆづるは)神社の祭礼に、収穫した米でおにぎりを作って振舞う段取りをしていた。あちゃー、これ、あかん、どうしよう、という事で、とりあえず戻ってきてくれた訳だ。

最初は、コイン精米機の問題かもしれない、とも考えた。しかし、スタッフの家にある精米機で搗いてみたり、水分計にかけてみたりした結果、玄米の水分が多すぎるという結論に達した。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(続き)

急いで全てのオーナーに連絡を試みたところ、一組だけ電話が繋がって、岩座神に引き返してくれた。

そうこうするうちに、もう一組、西御影のグループと同じように、帰り道でコイン精米所に寄って、同じような結果になった人たちが岩座神に戻って来てくれた。

結局、クライン・ガルテンのオーナーさんを含めて、三組分の玄米を回収して、正常な水分の玄米と取り替えることが出来た。

写真は、古い型の乾燥機を引っ張り出してきて、回収した玄米を、火は焚かずに送風だけで乾燥することが出来ないかどうか、試しているところだ。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(続き)

午後五時、一服して、やっとビールにもありついて、対応方針を確認しているところだ。

とりあえずの対応として、全てのオーナーに代替の玄米を送ることに決めた。そして、持ち帰ってもらった収穫分の玄米については、返して貰うことはせず、オーナーの側で処分して貰うことにした。

また、今後の事として、天日干しして脱穀した籾をそのまま籾摺りするという今までのやり方を再検討することにした。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(続き)

写真は、代替として発送する玄米を準備するために、計量しているところだ。

「こら。あたなりが悪い(本当に恰好が悪い)、こんなとこ写真に撮らんでもええ」とか言われた。

既にショックから立ち直っている。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(反省会)

午後七時から反省会(慰労会)。

急遽、Acoop(JAのスーパー)で鶏肉やらウィンナー・ソーセージやらを仕入れてきて、ホット・プレートで焼いて食いながら、あれこれと談義を重ねた。

収穫祭の運営については、今までのやり方を改める方が良いだろう、という話をした。稲木干しした稲をコンバインで脱穀する、そこまでは今までどおりで良いが、そのまま籾摺りするのではなく、念のために一旦は乾燥機に入れて、水分を調整してから籾摺りをしよう、という事だ。そうすると、収穫祭当日には玄米を持って帰ってもらえないが、今回のようなトラブルは無くなる。また、籾摺りの完了を待たなくても良いので、収穫祭の昼食の「おあづけ」もしなくて済む。

棚田オーナーの行事にアルコールを出すことの是非についても、明確な結論は出なかったように思うが、改めて話をした。

もう一つ、そういういろんな事も含めて、棚田オーナーを招いて「夜なべ談義」をしよう、という話をした。オーナー制度を始めてちょうど十年になるし、トラブルが生じたことを逆手にとって、コミュニケーションを深めるチャンスにしよう、という事だ。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭(反省会)

午後九時、焼くものが無くなったので、後片付けをしたのだが、まだ何かテーブルを囲んで話をしている。

楽しそうだが、もう、この頃になると、何を話していたのか、覚えていない。

この後、家に帰って、ばたんきゅうで寝ていた。

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2006 年 10 月 22 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年10月22日

蕎麦刈取り

絵日記 2006-10-22 蕎麦刈取り

休耕田に植えられた蕎麦の実が熟して黒くなってきた。

今年は比較的良く出来ていると思う。

今日は朝から蕎麦の刈取り作業だ。

絵日記 2006-10-22 蕎麦刈取り

一応「刈取り」と言っているが、実態は「刈倒し」だ。草刈機で刈倒して、それでおしまい。束ねて干したりはしない。一週間後に脱穀するまで、地べたに寝かして、乾かしておく。

絵日記 2006-10-22 蕎麦刈取り

この田圃は雑草が多い。ハキダメギクというやつらしいのだが、これがなかなか鬱陶しい。

鹿が入って実を食べてしまった田圃が5枚か6枚あった。周囲にネットを張ったりして対策はしているのだが、毎年、いくらかは鹿にやられてしまう。

作業は昼までに片付いた。

一週間後の脱穀の方が作業としては大変だ。

絵日記 2006-10-22 蕎麦刈取り

写真が前後したが、蕎麦の実のクローズアップだ。菱形の固い殻に包まれている。

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2006 年 10 月 28 日 (土)

岩座神の絵日記 2006年10月28日

蕎麦脱穀

絵日記 2006-10-28 蕎麦脱穀

蕎麦の脱穀作業の予定日は明日の日曜日なのだが、毎年この作業は手間取るので、土曜日の今日も「出ることが出来る者は出てくれ」という事で、朝の9時から作業をしている。僕は午前中に用事があって午後から出たのだが、ほぼ全員が出て来ていた。

写真は、先週の日曜日に刈り倒してほったらかし、じゃない、露天干しにしておいた蕎麦をガンジキで掻き集めているところだ。

棚田オーナーのHさんが助っ人に来てくれている。

絵日記 2006-10-28 蕎麦脱穀

掻き集めた蕎麦はスレッシャ(脱穀機)にかけて実だけを取る。

雨で濡れていたりすると、茎や雑草がスレッシング・ブレードにからまったり、脱穀した実が排出径路に詰ったりして、機械が止ってしまうことがある。

今日は、天気も良く、このところ日和続きだったので蕎麦が良く乾いていて、大きなトラブルはなかった。

しかし、相当な量のほこりが立つので、マスクをする方が良い。

絵日記 2006-10-28 蕎麦脱穀

休憩中。

余程の理由がない限り、一時間に一度ぐらいは必ず休憩する。それも、15分以上、時には30分ぐらい、たっぷりと休む。

スレッシャは二台あるのだ。

絵日記 2006-10-28 蕎麦脱穀

収穫した蕎麦の実は、乾燥機に入れて、バーナーは焚かず、風だけを送って乾かす。

これらの年代物の乾燥機は、かつて脱穀した米の乾燥に使用されていた。岩座神で蕎麦の栽培を始めるまでは、長い間、農家の倉庫で眠っていたものだ。

今日一日の作業で、乾燥機3台がほぼ七分目まで埋った。

いや、残りはあと三分だけ、という訳ではない。乾燥機はまだ2台準備してあるのだ。

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2006 年 10 月 29 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年10月29日

蕎麦脱穀(二日目)

絵日記 2006-10-29 蕎麦脱穀(二日目)

昨日に続いて、朝の9時から、蕎麦の脱穀作業だ。

今日は、元から予定されていた作業日だったので、大勢の人が助っ人で参加してくれた。ガルテンのKさんとAちゃんSくん、棚田オーナーのIさん夫妻、Mさんたち、Tさん夫妻とお子さん。

子供たちも三人いて、にぎやかだった。

絵日記 2006-10-29 蕎麦脱穀(二日目)

天気も好く、午後になると、蕎麦も非常に良く乾いてきた。

軽く手でしごくだけでも蕎麦の実が落ちる。

スレッシャ(脱穀機)の投入口の下にブルー・シートを張って、実を田圃に落とさないように工夫した。

写真は、蕎麦を作っている田圃としては、岩座神で一番低い位置にある田圃だ。

後方、中央のピークが千ヶ峰。

絵日記 2006-10-29 蕎麦脱穀(二日目)

田圃から田圃へとスレッシャを移動しているところ。

急な細い坂道が多いので、慎重にゆっくりと移動する。五人もかかって大袈裟なようだが、これぐらい慎重にやってちょうど良い。

かつて一度、一人だけでスレッシャを移動していて、どんぶらこ、坂道から下の田圃に乗り手ごと一回転して落ちたことがある。危うく慘事になるところだったが、幸い、乗り手は軽い打撲で済んだ。そのスレッシャはお釈迦になってしまったけれど。

絵日記 2006-10-29 蕎麦脱穀(二日目)

午後4時半過ぎ、脱穀の作業がすべて完了した。

収穫した蕎麦の実は、4台の乾燥機にいっぱいになった。去年よりちょっと少ないか。これから二週間ぐらい、風だけを送って、実を乾燥させる。

写真は、公会堂の下の広場で、スレッシャの内部を掃除しているところだ。

絵日記 2006-10-29 蕎麦脱穀(二日目)

昨日は慰労会は無かったのだが、今日は、いつものように、公会堂の裏手で、鶏肉を焼いて、ビールや酒を飲んで、うだうだと語る。

投光器を付けた。まだ6時前だが、すでに日が暮れて、暗くなっている。

風も冷たくなってきているので、屋外での慰労会は、今年はこれが最後だな。

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2006 年 11 月 1 日 (水)

岩座神の絵日記 2006年11月1日

のぎくバス

絵日記 2006-11-01 のぎくバス

今日から岩座神に定期運行バスが上がってくることになった。

平成18年11月1日改正の「のぎくバス」時刻表によると、岩座神を始発または終着とする便は日に5本ある。

  • 07:00 岩座神発
    • 岩座神 > 松井小学校 > 松井診療所 > 中町赤十字病院
  • 11:14 岩座神着
    • 多可町役場 > ベルディホール > 中町赤十字病院 > 松井診療所 > 松井小学校 > 岩座神
  • 11:15 岩座神発
    • 岩座神 > 松井小学校 > 松井診療所 > 中町赤十字病院 > ベルディホール > 多可町役場
  • 16:44 岩座神着
    • 多可町役場 > ベルディホール > 中町赤十字病院 > 松井診療所 > 松井小学校 > 岩座神
  • 16:45 岩座神発
    • 岩座神 > 松井小学校 > 松井診療所 > 中町赤十字病院 > ベルディホール > 多可町役場

ただし、平日のみの運行で、土日祝日は走らない。

料金は、大人が100円/1乗車、子供が50円/1乗車。

「のぎくバス」は、旧中町で三年前に誕生したコミュニティ・バスで、利用者が皆無に近く、「幽霊バス」、「走る障害物」と陰口をたたかれているものだ。合併して多可町になっても事業を継続し、運行路線を見直した結果、今日からは、加美区にも八千代区にも入ってくるようになった訳だ。

少しでも利用客が増えるのかしらん? まあ、期待できないと思うな。

待望の公共交通機関が岩座神にまで入ってきた、というような感激は誰も持っていない。

バスの台数は以前と変らないので、事業を拡大したという事ではないが、金の無駄遣いであることは間違いないと思う。何故さっさと廃止しないのだろう。

アストラゼネカ

絵日記 2006-11-01 アストラゼネカ

大阪に本社を持つ医薬品会社「アストラゼネカ」の「高齢化する村を応援するプロジェクト」が岩座神にやって来て、草刈りの仕事をしてくれた。

インタビューを受けているのは、岩座神棚田保全推進協議会会長(青いつなぎ)と岩座神農会長(白い服)だ。「いや、もう、有難いことです」とか何とか答えているんだろう。

絵日記 2006-11-01 アストラゼネカ

この日、全国各地40個所の棚田で、合計約3000人が奉仕作業に従事したそうだ。岩座神には約120人が来てくれた。

会社概要によると、約3000人というのはアストラゼネカの従業員全員だ。会社を挙げてのプロジェクトなのだな。

どうも有難うございました。

これを縁に、プライベートでも、また遊びに来てください。

アストラゼネカ > プレスリリース:「高齢化する村を応援するプロジェクト」実施について

なお、平日のことなので、会社員である僕はその場に居合わせることが出来なかった。

写真はクライン・ガルテンの管理人さんに撮ってもらったものである。

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2006 年 11 月 18 日 (土)

岩座神の絵日記 2006年11月18日

蕎麦の選別・出荷

絵日記 2006-11-18 蕎麦の選別・出荷

約二週間にわたって送風だけで乾燥させてきた蕎麦の実を選別して出荷する作業を行った。

スレッシャで脱穀して乾燥機に入れた蕎麦の実は、蕎麦の茎や雑草がいっぱい混じっている。

そういう大きなゴミを、最初に手作業で篩(ふるい)にかけて取り除く。そして、唐箕(とうみ)にかけて、細かいゴミや入りの悪い実を風で吹き飛ばす。最後に、選別機にかけて砂や小石を取り除き、計量して袋に詰める。

写真では、一番手前に選別機が見える。これは、かつて米の選別に使われていたものだ。二重胴になっていて、中のドラムがモーターで回転する。

その奥に見える唐箕は、これも昔は米の選別に使われていたものだが、もっと古いもので、手で羽根を回して風を起すものだ。モーターで回すように改造してある。

一番奥、写真では見えないが、暗い倉庫の中では、数人が篩を持って手作業で荒選別をしている。

埃(ほこり)が舞い立つので、マスクをしていないと、鼻の中が真っ黒けになる。

絵日記 2006-11-18 蕎麦の選別・出荷

作業は明日の日曜日に予定されていたのだが、天気が悪くなりそうだったので、今日になった。

仕事の人もいたので、作業に出て来たのは11人だった。

上に書いたように、流れ作業なので、みんなが一斉に休まないと休憩を取ることが出来ない。唐箕を改造する前は、かなり頻繁に休憩をしていた。最初に唐箕の回し手が音を上げるのだ。しかし、モーターは疲れないので、なかなか休憩にならない。

おかげで、ずいぶんと疲れたけれど、仕事は捗って、午前中で選別袋詰めの作業が済んでしまった。

みんなでハーモニー・パークに行って、チキン・カツ定食の昼御飯を食べた。

絵日記 2006-11-18 蕎麦の選別・出荷

昼食後、袋詰めされた蕎麦を数人で製麺所にワゴン車で運んだ。

製麺された蕎麦は「道の駅」などで販売されることになる。

ただし、一部は出荷せずに取っておく。来年の正月にある蕎麦打大会に使ったり、婦人会が蕎麦クッキーなどに使ったりするのだ。

そして、老人会の婦人たちが、製麺所から蕎麦殻を貰って帰り、播州織の端布を使った蕎麦殻枕を作ったりもする。

夕方、製麺所から戻ってきたメンバーを迎えて、公会堂の台所で反省会をする。キムチ鍋。

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2007 年 2 月 1 日 (木)

2007年度 岩座神棚田オーナー募集

岩座神棚田保全推進協議会は、2007年度(2007年4月~2008年1月)の岩座神棚田オーナーを募集します。

募集要項

絵日記 2006-05-14 棚田オーナー田植祭
  • 募集数
    • 7区画。1区画は約100平方メートルです。
  • 応募資格
    • まじめに農業に取り組み、自然とふれあう勇気をお持ちで、地域になじめるかた。
    • 家族や団体でも結構です。
  • 会費
    • 1区画5万円です。
  • 申込み期間
    • 2007年3月20日(火)まで
  • 申込み方法
    • 下記の申込み窓口に、電話・FAX・メールでお申込み下さい。
    • 電話は、平日の午前8時30分から午後5時15分まで。FAX・メールの場合は、郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記して下さい。
    • 折り返し、詳しい内容と「申し込みアンケート」が郵送されますので、申し込みアンケートを期間内にご返送ください。
  • 申込み窓口
    • 岩座神棚田保全推進協議会事務局(クラインガルテン岩座神)
      • 電話 : XXXX-XX-XXXX
      • MAIL : mailaddress
      • 担当 : XX
    • 多可町役場産業振興課
      • 電話 : XXXX-XX-XXXX
      • FAX : XXXX-XX-XXXX
      • MAIL : mailaddress
      • 担当 : XX
  • 審査
    • 応募者多数の場合は、アンケートにより書類選考いたします。
    • 選考結果は、後日通知いたします。(3月下旬予定)

オーナーの特典

絵日記 2006-09-24 棚田オーナー稲刈り
  • 一から十までプロの指導を受け、減農薬栽培の米づくりを体験できます。
  • 収穫した米を全部お持ち帰りいただけます。(100平方メートルの収穫収量は玄米で約30キロです。)
  • 清流の里、岩座神地区のコシヒカリは特においしいと評判です。
  • 田すき、田ごしらえ、水管理、病害虫対策(3回程度)、施肥、脱穀、乾燥、籾すりなどは地元農家で担当します。
  • 実りの時期には、かかしを立てることができます。
  • 多可町の宿泊施設を安く利用できます(青年の家、悠遊館、ハーモニーパークなど)。
  • 多可町の特産品がもらえます(1万円相当)。
  • 地元の新鮮な野菜を購入できます。
  • 田植え、稲刈り時のイベントに参加できます。
  • 多可町の祭などにもご参加ください。

オーナーの義務

絵日記 2006-09-24 棚田の集い
  • 米づくりが始まる4月末までに会費を支払っていただきます。
  • 田んぼに入って米をつくること。
  • 自然とまじめにつきあうこと(天災などで不作になっても文句を言わないこと)。
  • 岩座神の住人や他のオーナーと積極的にコミュニケーションを取ること。
  • 美しい景観を守るため、美化活動等に積極的に参加すること。
  • 田植え(手植え)、ヒエ引き、草刈り、刈り取り(手刈り)、稲木干しなどは自分でやること。

その他

絵日記 2006-12-17 餅搗き・注連縄作り
  • 田植え用の苗、肥料などは農家で準備します。
  • 農作業に必要な道具(鎌など)はお貸しします。機械類については農家の物を共同使用します。
  • 米づくりをするために入園できる権利であり、土地の貸し借りは存在しません。
  • 作業の日程は、基本的に日曜日です。
  • 日帰りの作業ですが、宿泊を希望される方は紹介します(町宿泊施設の利用券により、安く利用できます)。
  • 自分の区画に名札とかかしを立てていただきます。
  • 基本的には減農薬で栽培しますが、必要と認めた場合には、農家の判断で農薬を使用します。ご了承ください。
  • 稲刈りは、適期刈り取りが必要となりますので、刈り取り日に参加できないオーナー田は他のオーナーに刈り取っていただくことになります。
  • 米づくりを楽しむだけでなく、岩座神の美しい景観をみんなで一緒になって守っていくことに積極的にご協力いただきます。
  • 採れたお米の量ではなく、米づくりとイベント参加を楽しみ、農村との交流を深めていただくための事業です。お間違えのないようお願いします。

年間スケジュール

日付 行事
2007-03 棚田オーナーの選考・決定
2007-04-15 (日) 対面式・区画抽選
2007-05-13 (日) 田植え
2007-06-10 (日) 草刈り・肥料散布
2007-07-22 (日) 草引き・案山子作り・あまごつかみ
2007-09-24 (月) 振替休日 稲刈り・棚田の集い(手作りコンサート)
2007-10-08 (月) 体育の日 脱穀・収穫祭
2007-10-14 (日) 収穫米引き渡し
2007-10 下旬 蕎麦収穫(自由参加)
2007-12-16 (日) 餅つき大会・藁細工教室
2008-01-20 (日) 蕎麦打ち大会(2007年度)

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