棚田オーナー田植祭
毎年、ゴールデン・ウィークの次の日曜日は、棚田オーナーの田植祭だ。
棚田オーナー一組の田圃は約100平方m、つまり、10m x 10m ぐらい。写真の田圃は細長くて、4区画に分れている。
泥田に入って、手で苗を植える。
普通の長靴は泥田では役に立たない。泥に埋って、脚を抜くときに、すっぽりと脱げてしまう。農家は泥田用の細長くて柔らかい長靴を使うのだが、オーナーの人達は普通は素足で田圃に入る。
子供を連れてくるオーナーも多い。中には、おしめが取れていない小さい子を泥田の中に立たせて、泣き出しても構わずに「大丈夫、大丈夫。すぐに慣れる」と言っていた豪快なお母さんもいた。
何と言っても田植と稲刈りは頭数が勝負なので、助っ人を連れてくるオーナーも多い。一区画に四~五人という組が多いかな。二~三人だと、ちょっと辛いようだ。
田圃の外に立って見ているのは、岩座神のスタッフだ。
10時20分ごろから植え始めて、人数の多い組だと、11時半ごろには植え終る。先に植え終った組の人には、遅れている組を手伝ってもらう事になっている。全部の組が植え終って、後片付けも済むと、ちょうど12時ごろになる。
お昼御飯は、岩座神の婦人会が作る混ぜ御飯(五目飯)と、鶏肉とキャベツのバーベキューだ。
混ぜ御飯は、タケノコと木の芽が入っていて、なかなか旨い。
バーベキューの方は、道具と火と鶏肉とキャベツをスタッフが準備して、オーナーが自分たちで好きなように焼いて食べる。これも旨い。
飲物は、一人につき一缶のビールまたは茶・ジュース・コーヒーが棚田保存会からオーナーに提供される。
バーベキューに追加する食材や二缶目以降のビールを持ってくるオーナーも多い。
昼食の会場は、五霊神社の参道だ。12時ごろから始めて、1時半過ぎまで、わいわい、がやがやと、あちこち入り乱れて、飲み食いしながら、語り合って、楽しく過す。
流れ解散でオーナーの人達が帰っていった後、横断幕や幟旗、バーベキューの道具など、祭の後片付けをする。そして、反省会でまた少し飲み足して、やっとお終い。