岩座神の絵日記 2006年7月23日
全ての読み物 - 40 / 235
読み物
案山子祭
天候が心配されたのだが、予定どおり、案山子祭が行われた。
名前は「案山子祭」だけれど、内容は棚田オーナーの案山子作りにとどまらず、あれこれと盛り沢山だ。
まず、オーナー田の草取りと施肥。田圃の中に入って雑草を引き抜いたり、穂肥(ほごえ)をやったりする。草刈りをやったオーナーもいた。
オーナー田の草取り・施肥と並行して、マンネン草の挿し芽を作る作業が行われる。
ポリポットに真砂土(まさつち)を入れて、マンネン草を挿し芽する。
これは、棚田オーナーの仕事ではなくて、神戸からやって来る学生ボランティアと村の老人たちとの共同作業だ。
昼前、オーナー田の草取りと施肥が終ると、子供たちのためのイベント、「アマゴの掴み取り」が始まる。
いつもの年だと大人の参加者も少なからずいるのだが、今年は子供だけだ。この写真ではよく分らないが、先日来の雨で川の水量が増えていたために、アマゴを放す生簀を広く取れなかった。大人は遠慮してもらったのだ。
昼食はアマゴの塩焼とカレーライス。
アマゴは、確か、250尾用意されていたと思う。今年は、持ってきて、そのまま焼かれたのも多かった筈だ。いつもの年なら、全部、一旦は川に放すのだけれど。
どっちにせよ、アマゴには気の毒なことだ。しかし、旨い。
カレーライスは岩座神の婦人会が大鍋で作ってくれた。
食事が終ると、棚田オーナーたちは、思い思いに案山子を作り始める。
子供たちの注目を浴びているのは、制作途上の「稲ばうぁー」だ。
とまあ、なかなか、内容の濃い一日だ。
ここに紹介した5枚の写真だけでは、この日の岩座神の賑やかさや、スタッフの忙しさを伝えきれない。