草引き・マンネングサ挿し芽・アマゴつかみ・案山子作り
午前8時に公会堂にスタッフが集合する。今日の段取りを打ち合わせる。
田圃の草引き、マンネングサの挿し芽、アマゴつかみ、案山子作りと内容が盛り沢山なので、スタッフはなかなか忙しい。
写真には写っていないが、台所では、婦人会が昼食のカレー・ライスの準備を始めている。
9時10分。マンネングサの挿し芽のための準備作業をしている。
竹で骨を組んで、その上に寒冷紗を掛ける。この下に、挿し芽したマンネングサのポットを並べて培養するのだ。
9時43分。こちらはアマゴつかみの臨時生簀。
いつもの年は、川を堰き止めて生簀を作っている。今年は前日までの雨で川の水量が多かったので、こういう形で行なうことにした。
四隅に柱を寝かせて置き、ブルー・シートをかけて作ったものだ。最初はそれだけのものだったのだが、早めに来たオーナーの人たちが川から石や木を拾ってきて、飾り付けをしてくれた。
棚田オーナーの行事は10時から開始。
公会堂の前に集まって挨拶をし、予定を確認した後、各区画の田圃に行って、草引きをする。
写真は、草引きのレクチャーをしているところ。「これが稲に似ているけれど、稗(ヒエ)です」みたいな事を言っている。
草引きと同時進行する形で、マンネングサの挿し芽の作業が行なわれる。
ポリポットに真砂土(まさつち)を入れて、マンネングサを挿し芽する。
これは、棚田オーナーの仕事ではなくて、神戸からやって来る学生ボランティアと村の主として老人会との共同作業だ。
棚田オーナーが連れてきた子供たち。
お目当てはアマゴつかみだが、虫取りも楽しいようだ。
この日はあまり良い天気ではなく、細かい雨がしびしびと降り続いていた。
少しはっきりと雨足が強くなってきたので、みんなでテントを組んで、マンネングサの作業場所に立て掛けたところだ。
11時半ごろから、アマゴつかみを開始。
年齢によるハンデキャップをつけて、最初は三歳以下の子供たち(と介添え役の大人)だけが生簀に入れる、ということにした。
お昼前、カレー・ライスの給食所が公会堂の裏手にオープンした。
棚田オーナーも、ボランティアも、村の老人も、スタッフも、みんな、お昼はカレー・ライスとアマゴの塩焼きである。
ここもブルー・シートで臨時の雨よけを作っている。
一方、お宮さんの参道では、アマゴの塩焼きをやっている。
いつもの年だと、アマゴを納れてくれる業者のおいちゃんが焼き方を手伝ってくれる。いや、手伝うと言うより、あれこれと指図もして、芯になってやってくれる。
ところが、今年は法事だかなんだかで、おいちゃんが来てくれなかった。
アマゴに竹串を刺したり、塩をふったり、焼いたり、全部、棚田オーナーに手伝って貰いながら、スタッフがやった。
昼食の会場は、いつも、お宮さんの参道だ。
岩座神からは、アマゴの塩焼きとカレー・ライスの他に、飲物(缶ビールまたは缶ジュース)一缶を提供する。そして、各区画に一つずつ、バーベキュー用の炉(ドラム缶を割ったやつ)と炭火を準備する。
みんな、思い思いに、テーブルを組んだり、シートを拡げたりして、飲み食いとおしゃべりの時間を楽しむ。
午後1時から、案山子作りが開始される。
え、もう立ててるの、まだ1時5分やで。
この組は、家で案山子を作って来たわけだ。
こちらは、まだ、作り始めたところ。
竹籤(たけひご)で骨組みを作っている。
2時頃、ようやく出来上がった案山子を田圃へ立てに行く。
公会堂から距離がある田圃の場合は、写真のように、軽トラックの荷台に案山子ごと乗り込んで運んでもらう。
これは、多分、厳密に言うと道路交通法違反なのだと思うが、目くじらを立てる人はいないだろう。
2007-07-22 案山子のポートレート 2007
案山子を立て終ると、自由解散となる。
その後、スタッフは後片付けをして、慰労会で一息つくのは午後3時ごろになる。
これまで、この絵日記では、一ページの写真の数を3~4枚、多くても5~6枚に収めてきた。
今回、写真の取捨選択に頭が回らなかった。あれも載せたい、これも載せたい。3~4枚に収めようとすると、何か、去年の日記と同じような内容になってしまう。どうしよう。えい、くそ、と、半分やけになって、なるべく沢山の写真を掲載した。どうや、15枚一挙掲載や。
これも(たまには)良いかも知れない。