ソバ打ち大会
恒例のソバ打ち大会なのだが、さて、困った。
何が困ったかと言うと、ソバ打ち大会について書くべき事は、既に去年の絵日記(go to 2006年1月22日)に、ほとんど全て書いてしまっているのだ。同じ事を書くのは、何か芸が無いようで嫌なのだが、何か変ったことや新しいことがあるかと言うと、そういう事は特に無いのである。
今年も、スタッフは朝八時から準備に取りかかった。
写真は、公会堂の台所で、婦人会の面々が蕎麦の出し汁と具を用意している所だ。
講師の蕎麦打ち名人のお二人は、今年も、大会が始るずいぶん前にやって来て、ウォーミング・アップかたがた、スタッフの昼食用の蕎麦を打ってくれた。
去年と違うのは、座敷用の脚の短いテーブルではなく、脚の長いテーブルを使うようにしたことだ。座卓だと体重を掛けることが出来なくて仕事がしづらいから、ということで変更した。
写真は、大会が始まる午前十時の少し前、公会堂の裏手の様子だ。
台所は婦人会の領分だが、ここは男衆の持ち場だ。ここが臨時の釜場であり、食堂でもある。
プロパンガスで釜に湯を沸かして、そこで蕎麦を茹でる。茹で上がった蕎麦は、ざるに取って、冷水で揉み洗いをして、ぬめりを取る。そして、もう一度、湯で温めてから、椀に入れて、具を乗せ、汁をかけて、テントの下で食する。
公会堂の中は狭いので、このようにせざるを得ないのである。
ソバ打ち大会の最初の一時間ぐらいは、講師による実演と講義だ。
押し合い圧し合いしながら、みんな、熱心に講師の手許を見ている。
写真は、麺包丁で蕎麦を切っているところ。雑念を払うために、鼻歌を歌って、一定のリズムで手を動かすのがコツなんだそうだ。
講義が終ると、参加者による蕎麦打ちの実習の時間になる。
公会堂の中は、襖を取って二間続きにしても、全部で16畳の広さしかないので、蕎麦打ち台を三台置くのが精一杯だ。
全員が一度に蕎麦を打つことは出来ないので、順番を決めて、三組ずつ、蕎麦を打つ。台が空く時間を見計らって、次の組は水回し(蕎麦粉に水を混ぜて練ること)を開始する。
打ち終った組は、台を次の組に譲って、部屋の廊下側に置かれた座卓に移動して、蕎麦を切る。
講師のお二人は、あちこちからのヘルプ・コールに応えて、大忙しである。
出来た組は、公会堂の裏手の釜場に蕎麦を持って来て、スタッフに蕎麦を茹でてもって食べる。
半分ぐらいを茹でずに持って帰る人もいる。
午後一時過ぎ、やっとスタッフの昼食が始まる。
レディー・ファーストで、婦人会から。
朝、講師に打っておいて貰ったのをざる蕎麦にして食べている。
この蕎麦を一度食うと、店屋の蕎麦は余程でないと旨いと思えなくなる。それほど美味しい。
三時頃に後片付けが終わり、反省会も済んでスタッフが解散したのは、四時頃だった。
僕は、旨すぎる蕎麦を食い過ぎて、翌日の朝まで腹が苦しかった(馬鹿)。