岩座神の絵日記 2006年5月9日
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田植え
平日だが、有給休暇を取って田植えをした。
7日の日曜日に予定していたのだが、雨で中止せざるを得なかったのである。
棚田オーナーの人達には苗を手で植えてもらっているけれども、岩座神の住民は田植機を使う。
この写真は、4条植の乗用式田植機の運転席からの眺めだ。
この田圃は大きいので、作業が楽な方だ。湾曲部があるのが難点だが、曲っていない田圃は岩座神にはほとんど無いので、文句を言っても仕方がない。
平地部の耕地整理の出来た田圃では条数の多い田植機が使えるが、岩座神の棚田ではあまり大きな機械は使えない。田圃への進入路が狭くて坂道だったり、田圃自体が小さかったり細長かったりするので、大きな田植機では身動きが取れないのである。
この田圃も、本当は、4条植の田植機でも、ちょっと辛いものがある。行って帰って、もう一度行くと帰って来られなくなってしまうのだ。さらに、田圃の幅が4条の倍数になっていない、という点も問題だ。
どうするか、と言うと、「植えずに行く」という行程をどこかに入れたり、「4条のうちの2条の植付け動作を止める」というテクニックを使ったりして、何とか、ごまかすのだ。
数年前までは、歩行式(機械の後から付いて歩くやつ)の2条植でやっていた。時間はかかるけれど、その方が綺麗に植える事が出来た。
しかし、歩行式は非常に体力を使う。泥田を歩くのは本当にしんどい。乗用式を使い始めると、歩行式には戻れないのである。
歩いた跡が残っているのは、補植(植え直し)をしたからだ。
田植機が回転する四隅や、進入路の近くは、田植機では植えることが出来ないので、手で植えなければならない。それに加えて、田植機が失敗したところも、手で植え直す。この田圃はかなり失敗が多かった。
朝の9時前から始めて、昼食をはさみ、3時過ぎに田植機での作業を終った。
田植機を洗って返して(そう、実は借物なのだ)、少し補植をして、今日の作業はおしまい。やれやれ。
今度の日曜日は、棚田オーナーの田植祭。
田植が済んだ後、しばらく経って、苗が伸び始めた頃の風景がお奨めだな。