蕎麦の選別・出荷
約二週間にわたって送風だけで乾燥させてきた蕎麦の実を選別して出荷する作業を行った。
スレッシャで脱穀して乾燥機に入れた蕎麦の実は、蕎麦の茎や雑草がいっぱい混じっている。
そういう大きなゴミを、最初に手作業で篩(ふるい)にかけて取り除く。そして、唐箕(とうみ)にかけて、細かいゴミや入りの悪い実を風で吹き飛ばす。最後に、選別機にかけて砂や小石を取り除き、計量して袋に詰める。
写真では、一番手前に選別機が見える。これは、かつて米の選別に使われていたものだ。二重胴になっていて、中のドラムがモーターで回転する。
その奥に見える唐箕は、これも昔は米の選別に使われていたものだが、もっと古いもので、手で羽根を回して風を起すものだ。モーターで回すように改造してある。
一番奥、写真では見えないが、暗い倉庫の中では、数人が篩を持って手作業で荒選別をしている。
埃(ほこり)が舞い立つので、マスクをしていないと、鼻の中が真っ黒けになる。
作業は明日の日曜日に予定されていたのだが、天気が悪くなりそうだったので、今日になった。
仕事の人もいたので、作業に出て来たのは11人だった。
上に書いたように、流れ作業なので、みんなが一斉に休まないと休憩を取ることが出来ない。唐箕を改造する前は、かなり頻繁に休憩をしていた。最初に唐箕の回し手が音を上げるのだ。しかし、モーターは疲れないので、なかなか休憩にならない。
おかげで、ずいぶんと疲れたけれど、仕事は捗って、午前中で選別袋詰めの作業が済んでしまった。
みんなでハーモニー・パークに行って、チキン・カツ定食の昼御飯を食べた。
昼食後、袋詰めされた蕎麦を数人で製麺所にワゴン車で運んだ。
製麺された蕎麦は「道の駅」などで販売されることになる。
ただし、一部は出荷せずに取っておく。来年の正月にある蕎麦打大会に使ったり、婦人会が蕎麦クッキーなどに使ったりするのだ。
そして、老人会の婦人たちが、製麺所から蕎麦殻を貰って帰り、播州織の端布を使った蕎麦殻枕を作ったりもする。
夕方、製麺所から戻ってきたメンバーを迎えて、公会堂の台所で反省会をする。キムチ鍋。