岩座神の絵日記 2006年2月5日
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鹿柵(獣害防止柵)点検
昨日の夜からまた雪が降った。
今日は鹿柵(獣害防止柵)の点検作業である。
午前八時に集合して、とりあえず火を焚く。冬場の仕事は、何は置いても、火を焚くことから始めるのが岩座神流だ。(同じ事を昨日も書いたっけ。)
半時間ぐらい、うだうだ言いながら、寝坊すけ(誰)が起きてくるのを待ったり、班分けをしたり、段取を確認したりする。
いつものように、四つの班に分れる。鹿柵(獣害防止柵)は、村をぐるりと囲んで張られているので、結構な全長になる。それを大きく東西に分け、さらにそれぞれを上(北)と下(南)に分けて、班ごとに点検する訳だ。
我々の班は、今年も、東の下(南)側が受持ちである。
以前、我々の班は、南の起点から北に向って登っていた。そのようにすると、北の起点から下りてきた班と必ずどこかで出会うことになって、都合が良いと考えたからだ。
しかし、今では、方向を逆にして、中間点から南へ下りて行くようにしている。山の中を歩くのに、上るよりも下る方が楽だからだ。
写真は、中間点を目指して、岩座神から三谷へ越す峠道を登っているところだ。いつもなら車(軽トラック)で行ける道なのだが、今日は歩いて行くしかなかった。
なお、この峠道にも、ガードレールに沿って柵が張られている。
東側の山の中である。
鹿柵と言っているが、猪柵でもある。要は、農作物に害を及す獣を村の中に入れないための金網の柵だ。数年前(2003年だったと思う)に、補助金を得て作った。高さ2mぐらいかな。平地だともっと高いかも知れない。金網の下部は30cmぐらい余らせて地面を匍わせ、ワイヤー・ロープとペッグで止めてある。猪が土を掘って柵の下から侵入しないようにという工夫である。
今日の作業は、倒木などで金網が押しつぶされたり破れたりしていないか、また、金網の下部が捲れ上がって猪や鹿が侵入できるようになっていないかを見てまわり、補修をするのが目的だ。
平らな場所で休憩をとる。山の中なので、歩くだけでも結構疲れる。
休憩というと、何はともあれ、火を焚く。それも冬場の仕事の習わしだ。
なお、写真のように、柵の所々に人間が出入りするためのゲートが設けられている。
補修作業としては、金網の下部が捲れ上がっているのをペッグで止め直すことが多い。
写真では金網の上部のたるみを直している。
南の終点まであと少しだ。
午前中で作業が片付いた。
公会堂に集合して、鶏肉と酒とで慰労する。