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2006 年 2 月 1 日 (水)

岩座神の予定表 2006年版

岩座神の年間行事予定表、2006年版です。

済んだ分については「絵日記」を掲載する予定です。

日付 種別 行事 絵日記
2006-01-22 (日) 蕎麦打ち大会(2005年度) 2006-01-22
2006-02-05 (日) 鹿柵(獣害防止柵)点検 2006-02-05
2006-03-12 (日) 宮普請 無期延期
2006-04-16 (日) 対面式 2006-04-16
2006-05-14 (日) 田植え祭 2006-05-14
2006-06-11 (日) 草刈り・肥料散布 2006-06-11
2006-07-02 (日) 川刈り 雨のため中止
2006-07-09 (日) 川刈り(予備日) 2006-07-09
2006-07-23 (日) 草引き・案山子祭 2006-07-23
2006-08-20 (日) 蕎麦種蒔き 2006-08-20
2006-09-03 (日) 宮普請(猪・鹿柵点検) 絵日記なし
2006-09-24 (日) 稲刈り・棚田の集い 2006-09-24
2006-10-07 (土) 秋祭宵宮 2006-10-07
2006-10-08 (日) 秋祭 絵日記なし
2006-10-09 (月) 体育の日 脱穀・籾摺り・収穫祭 2006-10-09 / 2006-10-09(続き)
2006-10-22 (日) 蕎麦刈取り 2006-10-22
2006-10-28 (土) 蕎麦脱穀 2006-10-28
2006-10-29 (日) 蕎麦脱穀 2006-10-29
2006-11-05 (日) 蕎麦脱穀(予備日) 作業完了のため中止
2006-11-19 (日) 蕎麦選別・出荷 2006-11-18
2006-12-17 (日) 餅つき大会・藁細工教室 2006-12-17
2007-01-21 (日) 蕎麦打ち大会(2006年度) 2007-01-21

★印は棚田オーナー行事、○印は住民の出役作業、◎印はその他の行事です。

○印は岩座神住民の義務としての労働という色合が濃いもので、棚田オーナーやクラインガルテン住民に参加が要求されているものではありません。ただし、手伝ってもらうのは何時でも歓迎しています。

なお、天候などに左右されて予定が変更されるかもしれません。

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2006 年 4 月 16 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年4月16日

絵日記 2006-04-16 桜

岩座神でもようやく桜が咲いたが、まだ、七分咲ぐらい。

昨日は一日中しびしびと雨が降って寒かった。

今日も肌寒い曇り空だったが、雨が落ちてくることは無く、棚田オーナー対面式を滞りなく行うことが出来た。

スタッフ(岩座神の住人)は8:30に公会堂に集合して準備にかかった。

9:30を過ぎた頃から、ぼちぼちとオーナーの人達がやってきて、受付で契約書を交したり、年間の会費(50,000円)を納入したりする。

対面式が始るまで、しばらく、お互いに入り混じって、うだうだ言ったり、ぶらぶらしたりする。

棚田オーナー対面式

10:00から平成18年度の棚田オーナー対面式が始る。

以下がその式次第(司会進行は農会長)。

  1. あいさつ (棚田保全推進協議会会長)
  2. 村の役員紹介 (区長、副区長兼棚田保全推進協議会会長、会計、土木係兼そば作り担当、山林係兼中山間事業担当、副農会長兼棚田オーナー担当、農会長)
  3. オーナー自己紹介 (オーナー名簿順に)
  4. オーナー田の区画抽選(5ブロック18区画)およびブロック担当者紹介
  5. 農業講演 (西脇農業改良普及所:「お米づくりの諸知識」「お米の食味」)
  6. 電話連絡網調整
  7. 看板作成
  8. 記念写真
  9. 割当区画確認
  10. 解散 (自由解散)
絵日記 2006-04-16 棚田オーナー対面式

対面式ということで、村の者とオーナーとがお互いに自己紹介をする。

今年度の棚田オーナーは全部で18組である。そのうちの半数にあたる9組が6年以上継続しているベテランで、中には、岩座神が棚田オーナーを始めた10年前からのお付合いになるグループも2組ある。一方、今年はじめて岩座神に来る人達は3組、二年目の人達も3組。なかなかバランスが良いんじゃないかと思う。

絵日記 2006-04-16 棚田オーナー対面式 - 看板作成

あらかじめ村で用意しておいたブロックごとの看板にオーナーの筆を入れて貰う。

自分たちの区画のところに、グループ名を記して、思い思いに絵を描いたり、希望や決意を表明する言葉を書いたりする。

出来上った看板を持って、ブロックごとおよび全員で記念写真を撮る。

絵日記 2006-04-16 棚田オーナー対面式 - 現地確認

記念撮影を済ませた後、担当者と一緒に、抽選で当った区画を確認に行く。

この写真は、公会堂に近いC区画。一番遠くのブロックは公会堂からけっこう距離があるので、担当者が車(岩座神ではリムジンとか護送車とか呼んでいるが、普通には軽トラックと呼ばれている)で送って行ったりする。

以上で対面式は終了。丁度、お昼前で、流れ解散である。

村の者は公会堂に残って、しばらくの間、うだうだと話をする。

西御影のグループが持ってきてくれた「御影だんじり瓦版」を肴にして、缶ビールを1本空けた。この連休に地車(だんじり)が出るのだ。見に行きたいなあ。

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2006 年 5 月 9 日 (火)

岩座神の絵日記 2006年5月9日

田植え

絵日記 2006-05-09 田植え

平日だが、有給休暇を取って田植えをした。

7日の日曜日に予定していたのだが、雨で中止せざるを得なかったのである。

棚田オーナーの人達には苗を手で植えてもらっているけれども、岩座神の住民は田植機を使う。

この写真は、4条植の乗用式田植機の運転席からの眺めだ。

この田圃は大きいので、作業が楽な方だ。湾曲部があるのが難点だが、曲っていない田圃は岩座神にはほとんど無いので、文句を言っても仕方がない。

絵日記 2006-05-09 田植え

平地部の耕地整理の出来た田圃では条数の多い田植機が使えるが、岩座神の棚田ではあまり大きな機械は使えない。田圃への進入路が狭くて坂道だったり、田圃自体が小さかったり細長かったりするので、大きな田植機では身動きが取れないのである。

この田圃も、本当は、4条植の田植機でも、ちょっと辛いものがある。行って帰って、もう一度行くと帰って来られなくなってしまうのだ。さらに、田圃の幅が4条の倍数になっていない、という点も問題だ。

どうするか、と言うと、「植えずに行く」という行程をどこかに入れたり、「4条のうちの2条の植付け動作を止める」というテクニックを使ったりして、何とか、ごまかすのだ。

数年前までは、歩行式(機械の後から付いて歩くやつ)の2条植でやっていた。時間はかかるけれど、その方が綺麗に植える事が出来た。

しかし、歩行式は非常に体力を使う。泥田を歩くのは本当にしんどい。乗用式を使い始めると、歩行式には戻れないのである。

歩いた跡が残っているのは、補植(植え直し)をしたからだ。

田植機が回転する四隅や、進入路の近くは、田植機では植えることが出来ないので、手で植えなければならない。それに加えて、田植機が失敗したところも、手で植え直す。この田圃はかなり失敗が多かった。

絵日記 2006-05-09 田植え

朝の9時前から始めて、昼食をはさみ、3時過ぎに田植機での作業を終った。

田植機を洗って返して(そう、実は借物なのだ)、少し補植をして、今日の作業はおしまい。やれやれ。

今度の日曜日は、棚田オーナーの田植祭。

田植が済んだ後、しばらく経って、苗が伸び始めた頃の風景がお奨めだな。

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2006 年 5 月 14 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年5月14日

棚田オーナー田植祭

絵日記 2006-05-14 棚田オーナー田植祭

毎年、ゴールデン・ウィークの次の日曜日は、棚田オーナーの田植祭だ。

棚田オーナー一組の田圃は約100平方m、つまり、10m x 10m ぐらい。写真の田圃は細長くて、4区画に分れている。

泥田に入って、手で苗を植える。

普通の長靴は泥田では役に立たない。泥に埋って、脚を抜くときに、すっぽりと脱げてしまう。農家は泥田用の細長くて柔らかい長靴を使うのだが、オーナーの人達は普通は素足で田圃に入る。

子供を連れてくるオーナーも多い。中には、おしめが取れていない小さい子を泥田の中に立たせて、泣き出しても構わずに「大丈夫、大丈夫。すぐに慣れる」と言っていた豪快なお母さんもいた。

絵日記 2006-05-14 棚田オーナー田植祭

何と言っても田植と稲刈りは頭数が勝負なので、助っ人を連れてくるオーナーも多い。一区画に四~五人という組が多いかな。二~三人だと、ちょっと辛いようだ。

田圃の外に立って見ているのは、岩座神のスタッフだ。

10時20分ごろから植え始めて、人数の多い組だと、11時半ごろには植え終る。先に植え終った組の人には、遅れている組を手伝ってもらう事になっている。全部の組が植え終って、後片付けも済むと、ちょうど12時ごろになる。

絵日記 2006-15-14 棚田オーナー田植え祭

お昼御飯は、岩座神の婦人会が作る混ぜ御飯(五目飯)と、鶏肉とキャベツのバーベキューだ。

混ぜ御飯は、タケノコと木の芽が入っていて、なかなか旨い。

バーベキューの方は、道具と火と鶏肉とキャベツをスタッフが準備して、オーナーが自分たちで好きなように焼いて食べる。これも旨い。

飲物は、一人につき一缶のビールまたは茶・ジュース・コーヒーが棚田保存会からオーナーに提供される。

バーベキューに追加する食材や二缶目以降のビールを持ってくるオーナーも多い。

絵日記 2006-05-14 棚田オーナー田植祭

昼食の会場は、五霊神社の参道だ。12時ごろから始めて、1時半過ぎまで、わいわい、がやがやと、あちこち入り乱れて、飲み食いしながら、語り合って、楽しく過す。

流れ解散でオーナーの人達が帰っていった後、横断幕や幟旗、バーベキューの道具など、祭の後片付けをする。そして、反省会でまた少し飲み足して、やっとお終い。

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2006 年 6 月 11 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年6月11日

棚田オーナー 肥料散布・草刈り

絵日記 2006-06-11 棚田オーナー 肥料散布・草刈り

♪「世の中にはぁー、地味なものとぉー、派手なものがある。あ、ソレソレソレソレ。地味ぃ、地味ぃ、地味ぃ、地味な将来の夢は、習字の先生。」(© 嘉門達男)

という訳で、棚田オーナー行事の中で最も地味な「肥料散布・草刈り」である。

写真は、石垣から肥料を手で撒いているところ。

農家が肥料を撒く場合は、このように手で撒くこともあれば、動力散布機を使うこともある。

絵日記 2006-06-11 棚田オーナー 肥料散布・草刈り

写真は、鎌を使って、石垣の草を刈っているところ。

かつては畔の草も刈っていたが、今はほとんど全部の畔がコンクリートで固められているので、畔には草が生えない。

農家が草刈りをする場合は、鎌を使うのはごく稀で、たいていは動力草刈り機を使う。

絵日記 2006-06-11 棚田オーナー 肥料散布・草刈り

写真の所では、田圃の中に入って肥料を撒いている。田圃ごとのコーチング・スタッフによって、若干、指導方針に違いがある訳だ。

この時期の水田にはオタマジャクシがいっぱいいるので、小さい子供を連れてきたら喜ぶと思う。

作業は午前中で終了し、流れ解散となる。みんな揃っての昼食は無し。

やっぱり、地味やね。

おまけ

絵日記 2006-06-11 棚田と千ヶ峰

午後、向い田(東南斜面の田圃)の草刈りをした。そのとき、山際の少し高い所から、カメラを北北西に向けて撮った写真だ。

右上のピークが千ヶ峰。

手前の田圃は休耕田で、蕎麦の作付を予定している。うっすらと白いのは、実は、蕎麦の花である。昨年の収穫時にこぼれた種が芽を切って蕎麦が生えているのだ。実は入らないと思うけれど。

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2006 年 7 月 2 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年7月2日

田圃の様子

絵日記 2006-07-02 田圃の様子

今日は「川刈り」作業が予定されていたのだが、朝方、かなりの雨が降っていたので、来週に順延された。昼前には雨も上がったのだが、一旦中止と決めた事をやり直すようなことはしない。僕自身は一日のんびりさせて貰ったが、空いた一日を田圃の草刈をして過す人が多かった。みんな偉いなあ。

写真は棚田オーナー田のA区画。

絵日記 2006-07-02 田圃の様子

この写真は僕が植えた田圃だ。棚田オーナー田とは違って、機械で植えてある。

前の絵日記(6月23日)で、クラインガルテンの管理人さんが「稲もマダマダだし、蛍もまだみたい。稲が心配でたまりません」と書いていたのだが、この一週間ぐらいでずいぶんと生長したようだ。

岩座神の絵日記 2006年6月23日

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2006 年 7 月 23 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年7月23日

案山子祭

絵日記 2006-07-23 棚田オーナー案山子祭

天候が心配されたのだが、予定どおり、案山子祭が行われた。

名前は「案山子祭」だけれど、内容は棚田オーナーの案山子作りにとどまらず、あれこれと盛り沢山だ。

まず、オーナー田の草取りと施肥。田圃の中に入って雑草を引き抜いたり、穂肥(ほごえ)をやったりする。草刈りをやったオーナーもいた。

絵日記 2006-07-23 棚田オーナー案山子祭

オーナー田の草取り・施肥と並行して、マンネン草の挿し芽を作る作業が行われる。

ポリポットに真砂土(まさつち)を入れて、マンネン草を挿し芽する。

これは、棚田オーナーの仕事ではなくて、神戸からやって来る学生ボランティアと村の老人たちとの共同作業だ。

絵日記 2006-07-23 棚田オーナー案山子祭

昼前、オーナー田の草取りと施肥が終ると、子供たちのためのイベント、「アマゴの掴み取り」が始まる。

いつもの年だと大人の参加者も少なからずいるのだが、今年は子供だけだ。この写真ではよく分らないが、先日来の雨で川の水量が増えていたために、アマゴを放す生簀を広く取れなかった。大人は遠慮してもらったのだ。

絵日記 2006-07-23 棚田オーナー案山子祭

昼食はアマゴの塩焼とカレーライス。

アマゴは、確か、250尾用意されていたと思う。今年は、持ってきて、そのまま焼かれたのも多かった筈だ。いつもの年なら、全部、一旦は川に放すのだけれど。

どっちにせよ、アマゴには気の毒なことだ。しかし、旨い。

カレーライスは岩座神の婦人会が大鍋で作ってくれた。

絵日記 2006-07-23 棚田オーナー案山子祭

食事が終ると、棚田オーナーたちは、思い思いに案山子を作り始める。

子供たちの注目を浴びているのは、制作途上の「稲ばうぁー」だ。

とまあ、なかなか、内容の濃い一日だ。

ここに紹介した5枚の写真だけでは、この日の岩座神の賑やかさや、スタッフの忙しさを伝えきれない。

2006-07-23 案山子のポートレート 2006

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2006 年 8 月 13 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年8月13日

ヘリコプター

絵日記 2006-08-13 ヘリコプター

ヘリコプターで農薬の撒布をしているところ。JA が委託を受けてしている共同防除作業だ。

確か、去年までは、「岩座神では難しいから」という事で、ヘリコプターは使わず、背負い式の撒布機を使っていたと思う。

斜面ばかりだし、電柱や電線などの障害物は多いし、民家が近接しているし、田圃は小さいし、と、悪条件が重なっているから、まあ、ヘリコプターは無理なんだろうなと思っていた。

絵日記 2006-08-13 ヘリコプター

ヘリコプターと言っても、ラジコンの小さな無人機だ。

ただし、ガソリン・エンジンを積んでいて、軽トラックに乗せるには少し大きい。値段は、軽トラックより遥かに高いのだろう。よく知らない。

この狭い場所に着陸して、農薬を積替え、再び離陸して行った。

オペレータが上手なのか、機械が良くできているのか、見ていて惚れ惚れするような綺麗な飛び方をした。ホバリング時の安定感なんか見事なものだった。

オーナー田 D区画

絵日記 2006-08-13 オーナー田の様子

アンパンマンに守られたオーナー田のD区画。

写真でははっきりと見えないが、稲の穂が出ている。ただし、まだ、真っ直ぐに立っている。

A区画など、岩座神でも低い位置の田圃では、穂が重くなって垂れはじめている。

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2006 年 8 月 20 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年8月20日

蕎麦の種蒔き

絵日記 2006-08-20 蕎麦の種蒔き

朝8時から蕎麦の種蒔き作業である。

本当は昨日の午後から種蒔き作業をする予定だったのだが、昨日は朝方に降った雨のために土が濡れていたので作業が出来なかった。

写真は、蒔種機を付けたトラクターで種を蒔いているところだ。耕起と蒔種が一度に出来るので作業効率が良い。

いきなり種を蒔く訳ではなく、一ヶ月ほど前から、何度も土を鋤いたり、除草をしたりして、田圃の準備をする必要がある。

蕎麦は結構手間がかかって大変だ。

絵日記 2006-08-20 蕎麦の種蒔き

こちらの写真は、トラクターで耕起した後、人力の蒔種機(「ごんべえ」という機種名だ)を使って種を蒔いている所。

ちょっと前までは、全部、こうやって人力で種を蒔いていた。これがかなりの重労働なのだ。

全部トラクターでやれば良いようなものだが、トラクターに付ける蒔種機は数に限りがある。全部で6台、すなわち、トラクター2台分しか無い。

それに、蒔種機を付けたトラクターは全長と重量が増えて扱いが難しくなるので、狭い田圃や、出入口が急な坂になっている田圃は、人力で種を蒔かなければならない。

絵日記 2006-08-20 蕎麦の種蒔き

三組の棚田オーナーが蕎麦の種蒔きを手伝ってくれた。

蕎麦に関係した作業は棚田オーナーの行事に組み込まれていないので、全くのボランティアだ。

非常に暑い中、人力の作業の方を手伝ってもらって、本当に有難かった。

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2006 年 9 月 10 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年9月10日

雨模様の日曜日

絵日記 2006-09-10 雨模様の日曜日

先週の日曜日は「宮普請」だった。

宮当番は五霊神社境内の清掃と薪(たきぎ)置き場の整備をした。その他の者は、害獣防止柵の点検補修および山林整備作業。

絵日記を付けるべしだったのだが、カメラを持っていくのを忘れて、写真を撮りそこねたのでお休みした。

*

一週間後の今日は雨模様の日曜日となった。

写真は、オーナー田のC区画。黄色く色づいて、稲穂も垂れている。

稲が倒れているのが気になるかもしれないが、これぐらいなら何も問題は無いと思う。

絵日記 2006-09-10 雨模様の日曜日

オーナー田のD区画。

うーむ。

頑張れ、あんぱんまん。

絵日記 2006-09-10 雨模様の日曜日

オーナー田のE区画。

倒伏(とうふく)もあまり見られず、順調に生育している。

オーナー田の稲刈りは9月24日(日)に予定されている。

蕎麦の蕾

絵日記 2006-09-10 蕎麦のつぼみ

一方、蕎麦も順調に生育している。

ほんの二週間前と比べると、ずいぶんと葉の数が増え、背丈が伸びている。

遠目にも、少し白いものが見える。蕎麦の蕾(つぼみ)だ。

絵日記 2006-09-10 蕎麦のつぼみ

蕎麦の蕾のクローズアップ。

結構、ふくらんでいるものもある。もう一週間もすると開花し始めるのではないかと思う。

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2006 年 9 月 24 日 (日)

岩座神の絵日記 2006年9月24日

棚田オーナー稲刈り

絵日記 2006-09-24 棚田オーナー稲刈り

朝の10時から、棚田オーナーの稲刈り。

のこぎり鎌を使って、手で刈る。

写真は、E区画。

この田圃は稲の倒れが比較的少ない。ローラーで均したように全面ぺったりと倒れている田圃もある。

絵日記 2006-09-24 棚田オーナー稲刈り

刈った稲は藁で束ねて、稲木(いなき)に架けて天日干しにする。

稲の束ね方とか、稲木の組み方とかは、岩座神の年長の人達が指導をする。

一応、オーナー一組の受け持ち区画は決っているのだが、自分たちだけ終れば良いというのでなく、同じ田圃の仲間と協力して作業をしてもらう。

多少早い遅いが生じたが、どの田圃も、お昼までには稲刈りが終った。

絵日記 2006-09-24 棚田オーナー稲刈り

棚田の集いの会場で昼食をとる。

ステージでは、棚田の集いの第二部で演奏を聞かせてくれるバンドがリハーサルをしている。

写真では見えないが、会場には、五目御飯、焼き蕎麦、飲物、わらび餅などを販売するテントも設営されている。

棚田の集い

絵日記 2006-09-24 棚田の集い

午後一時から、棚田の集いが始る。

三年前までは、町(旧加美町)が主催する「棚田コンサート」だった。一昨年、町が主催者を降りて、予算的にも苦しくなったのだが、さあ、それでも無くするのは寂しいよなあ、という事で、岩座神棚田保存会が少し形を変えて行事を引き継いでいる。一昨年と去年は「棚田素人名人会」だったが、今年は「棚田の集い」だ。

第一部は、棚田オーナーの有志による歌や演奏や寸劇など。

写真は、棚田オーナー10年生(という事は、最初の年からずっと参加している)エスさんのグループ。

絵日記 2006-09-24 棚田の集い

同じく古株の「オードブル」の面々。

♪鬼ぃーのパンツは虎の皮ぁー

♪つよいぞー、つよいぞー

♪五ねぇーん穿いても破れないー

♪つよいぞー、つよいぞー

あと二組、紅顔の少年たちの寸劇と、可憐な少女とその弟による漫談があって、とても良かったのだが、勿体ないのでここには載せない。

(じゃあ、この小父さんたちはどうなの、と言うと、まあ、その、もごもご……)

ちなみに、ステージの下でビデオ・カメラを担いでいるのは、地元のケーブル・テレビのスタッフ。

絵日記 2006-09-24 棚田の集い

第二部は、招待したバンドによるコンサート。

今年は、毎年お世話になっているマサバンドと、ブルー・グラスのグリーン・マウンテン・ボーイズと、そして、アンジェラの三組だ。

写真はアンジェラ。「棚田コンサート」の頃、よく商品をかっさらっていたロック・バンドだ。「棚田」をテーマにしたオリジナル曲を三曲聴かせてくれた。

なお、棚田の集いの音響設備の設営と操作は、マサバンドとその仲間の人にやってもらった。

スタッフの反省会

絵日記 2006-09-24 スタッフの反省会

夕方、すべての行事が終って、後片付けもすませると、いつものように、公会堂の裏手で、鶏肉を焼いてビールを飲んで、スタッフの反省会をする。

老人会の人達とか、外部の協力者とか、既に帰った人も大勢いるから、これだけの人数が全てではないが、コアとなるメンバーは大体こんな所だ。

今日はドラム缶の炉で焼くバーベキューではなく、昼食用に販売する焼き蕎麦を作った鉄板焼の屋台を使っている。山野部(やまのべ)部落から借りてきた屋台なのだが、これ良えなあ、うちも欲しいな、などと言っている。

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2006 年 10 月 9 日 (月) 体育の日

岩座神の絵日記 2006年10月9日

棚田オーナー収穫祭

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

朝から雲一つ無い晴天だった。空気が澄み切っていて、遠くまで鮮やかな景色がくっきりと見えて、非常に気持ちが良い。

朝八時から棚田オーナー収穫祭の準備にかかる。

朝九時半ごろからオーナーが集ってきて、十時に挨拶をして、それぞれの田圃に分かれて、作業を開始する。

これは、稲木(いなき)にかけて天日干しにしていた稲をコンバインで脱穀しているところだ。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

脱穀して籾(もみ)になった米は、二ヶ所に集約して、籾摺り(もみすり)機にかける。

この作業はあまり人手が多くても意味がないし、機械を使う仕事でもあるので、スタッフが主になって行う。

普通、コンバインで稲刈りと同時に脱穀をした場合は、籾の水分が多いので、一旦、乾燥機に入れて、一昼夜ぐらいかけて水分を飛ばす。そうしてから、籾摺りを行う。

手で刈って、稲木で干したオーナー田の稲は、脱穀後、乾燥機を通さずに籾摺りを行っている。籾の水分が少し多いのだが、まあ、大丈夫だろう、ということで、これまでずっとそうしてきた。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

棚田オーナーの収穫作業と並行して、神戸大学のボランティア学生と村の老人たちによって、マンネン草の植え付け作業が行われる。

7月23日にポリポットに插し芽して育てたものを、石垣の石と石の間に、へばり付かせるように植えていく。

2006-07-23 岩座神の絵日記 2006年7月23日

これは棚田オーナーの行事ではないのだが、毎年、同じ日にやっている。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

収穫祭の昼食は、毎年、豚汁とおにぎりだ。

おにぎりは、今年穫れた岩座神の米(こしひかり)を炊いて握ったもので、白いのと、山葵の葉の塩漬けを混ぜ込んだのと、二種類ある。

写真は、豚汁に味噌を溶いて、最後の味付けをしているところ。

作業が終ったところから、だんだんと人が集まってくる。みんなで収穫を祝って食べよう、ということで、仕事が終って全員がそろうのを待つことにしている。

しかし、毎度のことだが、どうしても籾摺りの作業が遅れがちになる。腹が減ったなー、まだかなー、と思う。

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

十二時半ごろから昼食。

実は、まだ籾摺りの作業が完全には終っていなかった。籾の水分が多すぎて、籾摺り機の中で詰ってしまうトラブルが発生していた。かなり遅くなりそうだから、スタッフ以外は先に昼食を始めてもらおう、ということになった。

会場は、棚田の集いを行ったのと同じ田圃だ。

2006-09-24 岩座神の絵日記 2006年9月24日

絵日記 2006-10-09 棚田オーナー収穫祭

食事の後、案山子コンテストの投票を行う。

棚田オーナーも、ボランティア学生も、村の老人たちも、スタッフも、一人一票を投じる。

ちょっと集計に手間取った。

今年度の案山子コンテストの結果、入賞した案山子は次の通りだ。

区画 かかし 賞品
一等賞 A-2 はばたん 岩座神の米(白米) 20 kg
二等賞 D-4 こうのとり 15 kg
三等賞 D-2 あんぱんマン 10 kg
努力賞 F(B-3) 稲ばうぁー 10 kg

2006-07-23 案山子のポートレート 2006

一時半ごろ、案山子コンテストの表彰式も終り、みんなで会場を片付けた。

そして、今年収穫したオーナー田の米(玄米46kg)をオーナーに引き渡して、流れ解散になったのが二時頃だった。

やれやれ、終った、と思ったら、終っていなかった。続きがあるのである。

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