読み物 - キーワード 「代掻き」

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2006 年 5 月 4 日 (木) 国民の休日

岩座神の絵日記 2006年5月4日

代掻き

絵日記 2006-05-04 代掻き

岩座神では、毎年、ゴールデン・ウィークの頃に田圃の代掻きをする。

代掻きというのは、田圃を水田(泥んこの田圃)にする作業だ。あらかじめ鋤き起しておいた田圃に水を入れ、再び、耕耘して泥田にし、でこぼこを均す。

棚田と言っても、岩座神の田圃はそこそこの大きさがあるので、耕耘にはトラクターを使う。耕耘機を使う家もあるが、それはごく少数だ。

絵日記 2006-05-04 代掻き

田圃に水を入れているところだ。

それぞれの田圃は「ゆね」と呼ばれる水路から水を引入れる。一つの「ゆね」からは、複数の田圃が水を取るようになっているのだが、「ゆね」の水利権には「上が先」という不文律があって、上流側の田圃から先に水を取って良い決りになっている。

そんなわけで、すぐ上の田圃は既に代掻きが終っているのに対して、この田圃は今やっと水を引入れている状態だ。

絵日記 2006-05-04 代掻き

この写真では、「上が先」という決りとは逆に、下の田圃の方が先に水を引入れたように見える。これは、それぞれの田圃の「ゆね」が違うからだ。

水が豊富にある時は良いのだが、そうでない場合には、水利をめぐって喧嘩が生ずることもある。

代掻きが終ると、だいたい、一週間以内に田植をすることになる。

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